2025年04月16日10時00分 / 提供:@Press
名城大学 大学院総合学術研究科の景山伯春教授(分子生物学)のグループは、古くから日本で食用利用されているラン藻(シアノバクテリア)の一種、「スイゼンジノリ」に含まれる美容成分「サクリピン」が肌質改善作用を示すのに加えて血圧上昇抑制作用を有することを発見しました。これらの成果は、サクリピンがスキンケア化粧品への配合剤として有望な天然由来化合物であるだけでなく、健康維持・増進に関与する機能性成分であることを示すものです。自然界において、スイゼンジノリは環境変化の影響で絶滅が危惧される状態になっていますが、食用海苔同様に養殖が可能です。スイゼンジノリに含まれる有用成分の応用利用によってスイゼンジノリの需要が増えることは、養殖業や環境保全活動の活性化につながり、絶滅回避につながることが期待されます。本研究成果は、2025年4月 15日(日本時間)にアメリカの生化学・分子生物学の国際誌「AIMS Molecular Science」に掲載されました。
本件のポイント
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