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【4月の住宅ローン金利ランキング】必ず金利を比較し、よりよい条件で借りることを強く推奨

2025年04月07日12時28分 / 提供:マイナビニュース

住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、今後の金利情報についてお伝えします。解説は、取締役CMO:塩澤崇です。
■4月の住宅ローン金利の動き

2025年4月の住宅ローン金利情報をお伝えします。

2025年1月23・24日の金融政策決定会合で日本銀行(以下、日銀)が利上げを実施した影響から、4月はほぼすべての銀行が変動金利を引き上げる結果となりました。

2024年10月に各銀行はおおよそ年0.15%金利を引き上げ、今回は年0.25%の引き上げとなっており、日銀の利上げ幅を上乗せする動きが続いています。一部の銀行は金利見直しのタイミングが5月以降となるため、現在の表示金利よりも高い金利に返済途中で切り替わることに注意が必要です。

注目すべき各銀行の動きとして、銀行間の金利差が拡大していることがあげられます。金利上昇幅を抑えてより多くの顧客を獲得しようとする銀行と、日銀の利上げ幅以上に金利を引き上げて金利競争から離脱する銀行の2極化が生じています。銀行によっては0.5%近くの金利差がありますので、必ず借入金利を比較し、よりよい条件で借りることを強くおすすめします。

2024年3月のマイナス金利解除に続き、7月の利上げ、2025年1月の利上げとなり、日本も金利のある世界となっています。モゲチェックでは今後も追加利上げが行われ変動金利が緩やかに上昇する可能性はあるものの、借りすぎには注意するという前提のもと、相対的に低金利となっている変動金利を利用する方が有利であると考えています。

一方で金利の予測は難しく想定外なこともありえるため、今後の金利上昇が心配な方は、固定金利を選択し安心することも正しい判断と言えます。
■金利が一時的なものか長期的に適用されるかを見極めることが重要

今月は、SBI新生銀行やソニー銀行などを除きほとんどの銀行において変動金利が上昇しています。なお、後述しますが、SBI新生銀行とソニー銀行は5月に見直しされると予想しています。

固定金利は日本国債10年利回りの上昇などの影響を受け、先月に引き続き全体的に緩やかに上昇しています。

主要金融機関の適用金利の先月との比較は下記表の通りです。

続いて、主要金融機関の住宅ローン基準金利も確認しましょう。各金融機関の基準金利・引き下げ幅・適用金利は下記表の通りです。概ねどの銀行も基準金利を先月比で0.25%引き上げており、過去の日銀利上げを全て反映した状態になっています。

また、激しい住宅ローン獲得競争に勝つために引き下げ幅を大きくすることで、適用金利の上昇幅を低く抑えた銀行としてUI銀行が挙げられます。先月と比べて0.05%の適用金利上昇にとどめており、顧客獲得に注力する姿勢が見て取れます。

一方で、マイナス金利解除以降に日銀が0.5%利上げしたにもかかわらず、基準金利をまだ年0.15%しか引き上げていないSBI新生銀行とみずほ銀行と横浜銀行、年0.25%しか引き上げていないソニー銀行については、今年にもう一段階基準金利が上がることが予想されます(モゲチェックでは基準金利はさらに0.25%上昇すると予想)。

・SBI新生銀行:25年5月に基準金利引き上げを予想
・みずほ銀行:25年10月に基準金利見直し予定
・横浜銀行:25年10月に基準金利見直し予定(結果として、適用金利を0.65%から0.9%へ引き上げ)
・ソニー銀行:25年5月の基準金利見直しを予想

上記4銀行は、借入当初の適用金利は安く見えるものの、借入後に基準金利が上昇し適用金利が上がることが考えられるため、比較には注意が必要です。現在ウェブ上で表示されている適用金利に0.25%を加えるのが実態に近いでしょう。

以上の通り、日銀の利上げをいつ変動金利に反映させるかは銀行によってばらつきがあり、消費者にとってローン比較が非常にしづらい状況となっています。ゆえに、4月の適用金利のみで判断するのではなく、その金利が住宅ローン基準金利見直し前の一時的なものか長期的に適用される金利かを見極めることが重要です。

例えば、「もし日銀利上げが今後無く、経済情勢にも変化が無かった場合、返済開始1年後の金利はいくらですか?」の質問を銀行に問い合わせてみるのも一計です。今の金利と同じであれば問題ないですが、上がる場合はその金利で比較検討する必要があります。
■住宅ローンインデックスの動き

主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均したモゲチェックの独自指標である「住宅ローン金利インデックス」の動きは下図の通りです。

変動金利では引き続きネット銀行の金利水準がメガバンクを上回る逆転現象が起きていますが、今月は大きく縮まっています。メガバンク vs ネット銀行の競争は激化し続けており、この傾向は当面続く可能性があります。

固定金利は、日銀の利上げを受けて長期金利が上昇しており、特に10年固定は先月よりも上昇しています。フラット35は横ばいです。堅調な賃金および物価の上昇を踏まえ、年内追加利上げの確度は高く、その見通しを踏まえ長期金利はさらに上昇する可能性があります。

■【おすすめ/新規借り入れ】住宅ローンランキング

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