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黒木華、「この仕事は向いてないかもしれない」弱音を吐いていた上京当時…安心とエールをくれた電話口の母

2025年04月05日18時00分 / 提供:マイナビニュース

●『ザ・ノンフィクション』有名パン屋の新人2人に密着
女優の黒木華が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、6日・13日に2週連続で放送される『上京物語2025~二十歳のふたり 駆け出した夢~』。東京・下町の有名店で一流パン職人を目指す2人の二十歳を追った作品だ。

自身も上京した経験を持つだけに、見知らぬ土地でもがく若者たちにかつての自分を重ねたという黒木。その中で、モチベーションになったという両親や師匠の存在の大きさを語ってくれた――。

○入社4カ月がたっても早起きに慣れず…

東京の下町にある「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」のオーナーシェフ・井上克哉さん(56)は、国内外のコンテストで数々の受賞を誇り、世界大会でも優勝したパン職人。そんなスゴ腕が作る本格的なパンがリーズナブルに味わえる店として、連日、開店前から行列ができるほどの人気となっている。

2024年春、そんな有名店の門を叩いたのが、愛知から上京してきた原さん(20)。小学生の頃からパン職人になることを目指してきた彼女は、店が販売する150種類ほどのパンを入社前に覚えてくるほどやる気に満ちていた。午前5時始業の職場で、誰よりも早く出勤し、仕事を覚える姿勢には先輩たちも一目置くほど。入社3カ月で新作メニューの開発も任されるようになった。

もう1人の新人は、愛媛から上京してきた福山さん(20)。「将来は地元でパン店を開きたい」と親の反対を押し切り、東京に来たものの、入社4カ月がたっても早起きに慣れず、遅刻ギリギリ。パン作りの基本となる仕込み作業も満足にこなせずにいた。

日に日に広がっていく1年目の2人の差。そんな中、井上シェフの勧めで、原さんが全国のパン職人がしのぎを削るコンクールへ挑戦、予選を勝ち抜き、全国大会へ出場することになった。そのことを聞いた福山さんの決断は…。

○2人のコントラストに胸を締め付けられる

かつて関西から上京してきた黒木は「知らない土地で一人で頑張ることの大変さ、つらさはよく分かります」と共感。「私も、上京したばかりの頃は“これからどうなっていくのだろう”と不安でホームシックにもなりました」というだけに、「慣れないことばかりの中で頑張っていこうと目標がきちんとある原さんと、夢が大きくなりすぎて現実についていけない福山さんのコントラストにグッときました」と胸が締めつけられたようだ。

「初舞台で共演したアンサンブル(=演劇で役名のない役者たち)の仲間たちから、学ぶことや刺激をもらうことはたくさんありましたが、原さんと福山さんのような関係ではなかったです」と、黒木にとって今回の番組が追う2人のような同期、ライバルのような存在はいなかったのだそう。

それでも、「東京に出てきて仕事としてお芝居をするという日々が始まると、自分に足りてない部分や、お芝居が上手な方がたくさんいることに気づいて、世界が一気に広がった感じがしました」とプレッシャーを感じながら打ち込んでいた。

●作品鑑賞が息抜きとモチベーションに
そんな張り詰めた日々の中で、気持ちを楽にしてくれたのは、やはり故郷の両親。「母に電話することが多くて、たまに“この仕事は向いてないかもしれない”と弱音を吐くと、“いつでも帰ってきていいからね”という言葉をもらって、すごく楽になった思い出があります」という一方で、「“こんなことでは帰らないぞ”、“もっと頑張らなきゃ”という気持ちになった記憶があります」と、奮い立たせてくれるエールにもなった。

また、今回の福山さんにとって地元の友人との他愛もない会話が癒やしになっているように、「私も演劇をやっている友達と話すことがすごく息抜きになっていました」とも。さらに、「舞台や映画を観ることが、息抜きになると同時に“みんなも頑張ってるから、私も頑張ろう”と、いいモチベーションにもなっていました」とハイブリッドな効果になっていたそうだ。

○厳しい指導にも「なにくそ!」

2人の若者の面倒を見る井上さんのような“師匠”と言える存在として挙げるのは、高校時代の演劇部の先生や、「最初に私を見つけてくださった方」とオーディションで見いだしてくれた劇作家・演出家の野田秀樹氏など。「まだ厳しい指導が残っている時代だったので、高校時代の先生にシビアなことを言われても“なにくそ!”と頑張れましたし、憧れの野田さんがかけてくださった言葉は、何でも吸収したいという思いで日々演劇に取り組んでいました」と振り返る。

そこから時代を経て、厳しい言葉で指導することが難しい世の中になったが、「自分の足りない部分を指摘してくれる人は、歳を重ねると減ってきますからね。叱ってくれる人がいるのはありがたいことだと思います」と、とらえた。

新年度最初の放送となる今回の『ザ・ノンフィクション』。この春上京した人へのメッセージを求めると、「東京はいい意味でも悪い意味でも広い街なので、自分が何をしたいか目的を明確に持っていないとすぐ迷子になってしまう場所だと感じます。だからと言ってそんなに怖がる必要はないと思いますが、新しいスタートを切るのですから、楽しいことや自分の目標や夢に向かって、まずはがむしゃらに頑張る。でも、頑張りすぎて病んでもいけないので、モチベーションをなくさないように適当な時もあっても良いのかなと思います」と呼びかけた。

●黒木華1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』でデビュー。近年の主な出演作に、映画『日日是好日』『イチケイのカラス』『せかいのおきく』『アイミタガイ』、ドラマ『凪のお暇』『下剋上球児』『光る君へ』、舞台『ケンジトシ』『ふくすけ2024―歌舞伎町黙示録―』など。2025年も公開待機作が数本控えている。

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