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【共働きの家事分担】「年収400万円以上の妻」の夫婦間で負担割合の意識に大きなズレ - 明治安田総合研究所が調査

2025年04月08日15時14分 / 提供:マイナビニュース

明治安田総合研究所は3月31日、共働き夫婦の収入と家事分担のバランスに関する調査レポート「いつも自分ばかり家事をしていると感じる実態とは?」を公開した。

総務省の「労働力調査(2024年)」によれば、夫婦共働き世帯数は1,300万世帯、共働き世帯比率(共働き世帯数÷共働き世帯と専業主婦世帯の合計数)は71.9%と7割を超えている。そうしたなか、国立社会保障・人口問題研究所の「第7回全国家庭動向調査(2023年)」によると、共働き世帯における夫の家事に対する妻の評価について、「不満足」との回答が42.6%と約4割が不満を抱えている。

本稿では、同研究所が2023年3月に実施した「恋愛・結婚に関するアンケート調査」の結果をもとに、共働き夫婦の年収と家事分担の関係について考察する。

アンケートにおける正規雇用の妻の回答結果をもとに、夫婦の家事分担と年収の割合を集計すると、妻の家事割合は5割(31.8%)が最も多く、次いで9割(18.5%)、10割(14.0%)と続き、すべての回答結果を加重平均すると、家事分担は「妻7.0割:夫3.0割」という結果に。一方、夫の年収割合は6割(37.1%)や5割(29.4%)が多く全体の2/3以上を占めており、夫婦の年収比は「妻4.1割:夫5.9割」。夫婦間での年収差は縮小しているとみられるものの、夫婦の家事分担の割合については年収差ほどには差が縮まっていないよう。

また、自身の年収が400万円以上の妻の回答絞ると、夫婦の年収比は「夫5.0割:妻5.0割」と収入面で均衡がとれているとの結果が得られたが、それでも家事分担の割合は「妻6.2割:夫3.8割」。しかし、年収400万円以上の妻を持つ夫の回答を見ると、家事分担の割合については「妻4.7割:夫5.3割」と妻の認識とは異なり、概ね均衡しているとの結果に。「自分が5割以上」家事を行なっていると回答した妻は88.3%、夫も74.8%と、家庭内の家事分担の認識に、夫婦間で大きなズレが生じている。

労働時間に加え、業務難易度がある程度反映された「年収」「給与」として数値化されている仕事と違って、家事は家事毎の精神的負荷の程度が可視化されづらく、単なる作業時間では実態を十分に把握しきれない側面もあるため、夫婦の認識相違が生まれやすくなってしまっている。また、最近SNSなどでもよく見かけられるようになった〝名もなき家事〟については、その存在に気付いていなければ、感謝を伝えることもできない。夫婦円満のためにも、相手がしてくれている家事は何か関心を持つと同時に、普段自分がしている家事は何か、夫婦で伝え合っていくことが欠かせない。

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