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Dellビジネス向けノートPCが大幅刷新。モニター製品ラインナップの強化やAI向けコンサルメニューも展開へ

2025年04月01日15時11分 / 提供:マイナビニュース

○法人向け製品はほぼ出そろった? デスクトップはカスタマイズオプションが豊富

デル・テクノロジーズは、ビジネス向け製品となるDell ProおよびDell Pro Maxの新製品を発表しました。2025年からカテゴリ毎のサブブランド、たとえば法人向けノートパソコンならばLatitude、法人向けワークステーションならPrecisionを廃止。

個人/SMB向けのDell、企業向けのDell ProとワークステーションのDell Pro Maxの3ラインとして、それぞれを無印(BASE)、Plus、Plemiumの3グレードに分類してシンプルな名称にしています。

法人向けノートブックでいうと最上位のDell Pro Plemiumがすでに発表されていますが、今回はDell Pro/Dell Pro Plusのノートブックに加え、Dell Pro/Dell Pro Plusのデスクトップもタワー、スリム、マイクロとフルラインナップが出そろいました。さらにDell Pro Maxに関してもサーバーおよびノート計5製品を発表しました。

冒頭、同社マーケティング統括本部 クライアント製品 ブランドマーケティング部長の佐々木邦彦氏がビジネスアップデートを説明。販売数は伸ばしたものの、シェアは0.5ポイント下落。昨年はSnapdragon製品も出荷が開始されAI PC元年といえる年になっています。

Q3に出荷された(NPUの入っている)Core Ultraの過半数がDELLが発売したもので、2024年にDELLが販売した40%程度が(NPUの入っている)Core UltraとAI PCの魅力を伝えつつ、製品を拡充すると説明しました。法人向けクライアント製品に関しては、Dell Pro MaxのPlus/Plemium製品を除いてラインナップが完成した感じです。

製品に関しては同社マーケティング統括本部 クライアント製品 ブランドマーケティング アナリストの倉田実奈美氏が説明しました。

ノートブックではすでに発表済のDell Pro Plemiumに加えて、Dell Proで14/16インチでIntel/AMDプロセッサを使用した4モデル、Dell Pro Plusでは13/14/16インチでIntel/AMDプロセッサを使用した6モデルの10モデルを販売します。

ベースグレードとなるDell Pro 14/16はいわゆるプラスチック筐体ですが、ソリッドマグネタイト(黒)はレーザーテクスチャー仕上げ、シルバーはメタリック塗装仕上げとなっており、さほど安っぽさを感じさせない内容となっています。Pro Plusはアルミ筐体を採用です。

2025年Dell Proノートブック製品はすべて16:10アスペクト比のディスプレイで輝度300nitのパネルを使用しており、電源等の接続で酷使されるUSB-Cコネクタはねじ止めで半田付けをしないモジュラー型を使用。壊れにくさとメンテナンス性にメリットがあります。

デスクトップ製品も筐体設計を一新。Dell Pro 24 All-in-One製品はCPUの異なる3製品、Micro/Slim/Towerと筐体サイズの異なるデスクトップは、Intel/AMDプロセッサを使用したベースグレードと、Intelプロセッサを使用したPlusモデル9モデルのラインナップとなっています。

筐体設計で面白いと思ったのが増設ポートの対応の広さ。新設計の70pinコネクタを経由するサブ基盤を使うことで、Thunderbolt4 / USB-C / HDMI / DisplayPort / 5GbE LAN / USB-A / VGA / Serial / PS/2と幅広いモジュールが用意されています。今でもRS-232CやPS/2を使っている環境はありますが、そのためにスロットを使うのはもったいなく、サブモジュールで幅広い構成に対応できるのはうれしいところです。

企業向けということで複数台の導入が当たり前ということで、梱包にも工夫があり、Microモデルなら8台、Slimモデルは4台、Towerモデルは3台までを1つの段ボールで運ぶマルチパック・ソリューションが用意されています。

通常のAll-in-OneモデルはPC側の製品寿命とモニタの寿命にアンバランスがありましたが、これに対してピギーバッグ型のモニタースタンドも用意されました。従来はMicroケースのMFS22だけでしたが、今回Slim筐体に対応するOSS25が加わりAll-in-Oneらしからぬ拡張性が得られます。

ワークステーションのDell Pro MaxはMicro/Slim/TowerのデスクトップとベースグレードとなるDell Pro Max 14/16の5製品が登場。特にTower T2は最大1500Wの電源を搭載しており、Core Ultra 9Kをターボ継続時間無制限で動かせる上、NVIDIA RTX 6000クラスのBlackwellもサポート。Towerケースと言っても32Lなので非常に大きいわけではありません。

製品選びに関してマーケティング統括本部 クライアント製品 ブランドマーケティング アナリスト 沼田 智帆氏が最大4問30秒で最適な製品を提案する[Dell Client製品診断サイト}(https://event-ex.net/delltechnologies/dellpcselection/)を紹介しました。パソコンだけにとどまらず周辺機器の提案も行ってくれます。

○モニターにも強いDELLは周辺機器も一括管理できるツールを紹介。AI PC導入のコンサルティングプランも追加

周辺機器に関してはマーケティング統括本部 クライアント製品 ブランドマーケティング シニア・アドバイザーの鈴木 快林氏が説明。DELLと言えばモニター製品に以前から定評があり、世界シェアは12連続No.1、QHD以上の製品やUSB-Cモニタもそれぞれ10/5年No.1の地位を誇っています。

モニター製品も一部を除いてブランドカテゴリを変更していますが、今回は特に注目すべき3製品を紹介していました。P1425はポータブルモニターの製品ですが、向きの変更を自動的に判別するジャイロ機構が加わり、アスペクト比も16:10となってさらに輝度アップ。収納袋が同梱されているだけでなく、モニター側のUSB-CケーブルがL字になっており、ケーブルを下側になるように回転させてもケーブルが邪魔になりません。

U2725QE / U3225QEもUSB-C接続に対応するだけでなく、140Wの給電に対応し、アイケアにも配慮されていると紹介。環境配慮の点ではすでに1モデルを除いて発泡スチロールを排しており、さらに再生プラスチックの使用量も増えていると説明していました。

最後に紹介したのがP3425WE。従来も曲面モニターはありましたが、性能が高いかわりにお値段もお高めなもの。対してP3425WEは曲率を押さえて製図などで表示物のゆがみを押さえて表示し、色域も99% sRGB程度と抑え目な分、お値段も88,000円と抑えめ(同じ32インチのU3425WEと比較すると2/3)。

新しく利用できるようになった「Dell Display and Peripheral Manager」はモニターだけでなくDELL製周辺機器も一元管理、操作可能なもの。モニターの設定変更がパソコン上でできるようになり、あとで設定を呼び出しも行えるのはうれしいところ。おおむね2018年モデル以降の製品で使えるそうです。

最後にコンサルティングに関してサービスビジネス営業統括本部 サービスプリセールス本部 本部長 清水 聡泰氏が説明。

生成AIをビジネスに活用することで大きな投資効果があると言われており、DELLもAI PCを大きくアピールしていますが、新しい分野ゆえに踏み出しに難しいところがあります。そこで直ぐに始められる生成AI活用をMicrosoft 365 Copilot で実現するために2つのサービスを紹介していました。

1つは「Microsoft 365 Copilot アドバイザリーサービス」でMicrosoft 365 Copilotのライセンス形態や具体的なユースケースを伝え、さらにペルソナ識別によるベストプラクティス使った最適な導入計画をご提供し、スムーズなMicrosoft 365 Copilot導入をサポートするというもの。こちらは1カ月150万円~の費用となっています。

もう1つは部門や役職に応じた最適なCopilot活用方法を提案する「ワークフォースペルソナ アセスメントサービス for Microsoft 365 & Copilot」。深いレベルでのペルソナ分析により、ユーザーグループ毎にニーズや優先項目、想定されるアウトプットを調査し、Copilotソリューションの最適化を図るサービスとなっています。調査を行うこともあり、調査から提案レポートの提出には最低2カ月かかり、費用も500万~となっています。

なお、デルテクノロジーズ日本でのノートブックでCopilot+PCの構成比は1%未満という数字があったので、ここに関して見解を伺ったところ、AIに関しての強い関心はあるもののまだ本格的な導入に至っておらず、Copilot+PCの価格が比較的高いこともあり数字が弱いが、効果があるとわかれば導入は進むという回答でした。

筆者的にもMeteor Lake買おうとしたものの、Lunar Lakeまで待てという声を複数からいただいたこともあり、さらにLunar Lake第一製品が結構高くて足踏み中。まだAI PCを手元で利用していません。ただ、今使っているInspiron 14は繋ぎで購入したつもりだったこともあり、そろそろ買いたいと感じているところです。

Dell Pro製品を実際に見て触る機会として「Dell Pro Showcase」があります。東京のミッドタウン3カ所で実施です(日比谷、六本木、八重洲)。

Dell Proを中心に展示、体感できる内容となっており、この記事を書いている時点で行けるのは4月16/17日の東京ミッドタウン八重洲アトリウムのみですが、もしかすると今回発表された製品もあるかもしれません。

また4月23~25日に東京ビッグサイトで行われるJapan IT Week 春においても出展し、PowerEdgeサーバー、PowerScaleストレージなどと共に展示があるとのことです。

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