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中居氏番組打ち切り後対応、情報番組ブランド拡張、アニメ枠さらに増加…4月改編動向

2025年03月14日14時30分 / 提供:マイナビニュース

●『ワイド!スクランブル』『シューイチ』が土曜進出
民放キー5局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)の4月改編情報が14日、出そろった。中居正広氏の芸能界引退に伴う対応のほか、支持を受ける既存情報番組ブランドの拡張、そして近年続くアニメ枠の増加がさらに進む改編となった。

今期は一連の状況を受けたフジテレビが開催を見送ったものの、各局の改編説明会からこの4月改編の動向をまとめた。

○『金スマ』『土曜日な会』『だれかtoなかい』が1月打ち切り

今年1月、テレビ界を大きく揺るがせた中居正広氏の女性トラブル報道と引退。これに伴い、各局のレギュラー番組が打ち切りや出演終了といった措置を余儀なくされ、打ち切り番組の枠は特番などでしのいできたが、この4月改編でその対応が行われる。

TBSは、23年半続いた『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(金曜20:57~)の後番組として『知識の扉よ開け! ドア×ドア クエスト』をスタート。テレビ朝日は、『中居正広のニュースな会』から『中居正広の土曜日な会』(土曜11:30~)まで6年続いてきた土曜昼の枠に『ワイド!スクランブル サタデー』を編成。そして、この騒動の渦中であるフジテレビ『だれかtoなかい』の枠は、後ろの枠の『Mr.サンデー』が66分前倒しスタート(日曜20:54~)することになった。

降板番組である『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ、火曜21:00~)は現在、笑福亭鶴瓶の単独MCで継続。昨年10月にスタートしたばかりの『THE MC3』(TBS、月曜21:00~)は、昨年12月9日を最後に放送がストップしているが、TBSの三島圭太コンテンツ戦略部長は「(共にMCを務めてきた)ヒロミさんや東野(幸治)さんは引き続きご出演いただくことになっている」「どういう中身で続けていくのか検討中」と説明した(※3月19日に新番組『タミ様のお告げ』に変更されることが発表)。

なお、近年は中居氏のMCで放送されてきたフジテレビ『珍プレー好プレー大賞』は、アンタッチャブル、三宅正治アナ、 佐久間みなみアナの進行で『みのもんたさん、ありがとう! 元祖!スポーツ珍プレー好プレー大賞』と題し、22日(19:00~)に4時間にわたり生放送される。
○日テレが土曜生番組を大幅改編

前述の『ワイド!スクランブル サタデー』以外にも、土曜は生放送のデイタイム情報番組の改編が各局で行われる。

最も大きな動きとなる日テレは、29年続いた『ズームイン!!サタデー』、34年続いた『ウェークアップ』(読売テレビ制作)を終了し、日曜の『シューイチ』(土曜5:55~)が進出。昼帯では新たに『サタデーLIVE ニュース ジグザグ』(読売テレビ制作、土曜11:55~)を編成する。

テレ朝は、平日で安定する『ワイド!スクランブル』を土曜昼に進出させるが、これは平日のみだった朝の『グッド!モーニング』を土曜・日曜へと拡大した実績を踏まえての編成だ。今回、日テレも「“シューイチブランド”は非常に強い」(江成真二総合編成センター部長)と評価する『シューイチ』の土曜進出を行った。

一方、フジでは、前述の『Mr.サンデー』に加え、『土曜はナニする!?』(カンテレ制作、土曜8:30~)も放送時間を拡大(9:55まで→10:25まで ※一部地域除く)。このように、支持を受ける既存ブランドの拡張戦略を、各局が取り入れている。

なお、土曜の生番組では他にも、テレビ朝日系『朝だ!生です旅サラダ』(ABCテレビ制作、土曜8:00~)の新MCに藤木直人が加わることを発表している。

●『ワンピース』日曜23時台、「ノイタミナ」全国ネット化
近年、各局が注力しているアニメは、今改編でも枠が増加する。フジは、日曜朝の『ワンピース』が日曜23時15分に移動。この枠は、不定期で『鬼滅の刃』が放送されてきたが、レギュラーのアニメ枠として編成された。フジは他にも、『ドラゴンボールDAIMA』が放送されていた金曜23時台に、20年続く深夜アニメ枠「ノイタミナ」を進出(金曜23:30~)させ、全国ネット化する。

テレ朝は、水曜23時45分に新アニメ枠「IMAnimation W」を新設。同局の深夜アニメ枠は「IMAnimation」(土曜23:30~)、「NUMAnimation」(同25:30~)に続き3枠目となり、土曜26時にはABCテレビの「ANiMAZiNG!!!」枠も編成されている。

日テレは、従来のドラマ枠「ドラマDEEP」(火曜24:24~)で、「火曜プラチナイトアニメ」として『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』がスタート。ただこの編成は「イレギュラーな形」(江成部長)だといい、7月からは再びドラマが放送される予定だ。

従来からキー局で最も多くアニメを編成するテレ東の工藤仁巳コンテンツ編成部長は「どんどん人気作、話題作、話題にしていく作品を放送していきたい」と、新規開発に意欲。放送と連動した多面的な展開を積極的に後押ししていくという。同局では4月1日付でバラエティの名物プロデューサー・伊藤隆行氏が制作局長からアニメ局長に異動予定で、今後の施策に注目が集まる。
○脚本開発から連携…日韓共同制作ドラマ

各局で進んでいたドラマの増枠は落ち着いた様相で、今改編では新たな枠組みで制作されるドラマが相次いでスタートする。

テレ朝は、日韓共同制作によるオリジナルドラマとして『魔物』(金曜23:15~)を編成。同局は、韓国でヒットした『梨泰院クラス』の日本版『六本木クラス』を2022年に制作したことをきっかけに、24年5月にドラマを中心としたグローバルコンテンツの企画開発に関する協業協定を韓国・SLLと締結し、同年7月にはSLLのヒット作『SKYキャッスル』を日本オリジナル版としてリメイクした。

今作では、この協業がさらに進化。中川慎子ゼネラルプロデューサーは「今まで弊社を含め日本の民放が行ってきたような韓国の名作ドラマのリメイクというものではなく、脚本段階から日本と韓国のプロデューサーが連携して脚本開発をを行いました。そして演出も、昨年韓国で大ヒットとなった『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』のチン・ヒョク監督、日本からは『七夕の国』や『クレイジークルーズ』などグローバルで活躍されている瀧悠輔監督など、日本と韓国それぞれで活躍されているトップクリエイターの方々に集結していただいております」と強調している。

TBSは、『イグナイト -法の無法者-』(金曜22:00~)で、サイバーエージェントグループのコンテンツスタジオ・BABEL LABELと初タッグを組む。『新聞記者』『正体』などの藤井道人監督らが設立した同社は、劇場映画を中心に作品を手がけ、今作の原廣利監督は『帰ってきた あぶない刑事』(24年)でメガホンを取った。

同社が企画から参加するテレビドラマの制作は、これまでテレビ東京の深夜帯で実績はあるものの、その他の局、かつGP帯では今回が初めて。企画・プロデュース・脚本の畑中翔太氏は「僕らの強みは映像のダイナミズムにあります。地上波ドラマということにとらわれず、無茶な撮影、チャレンジングな撮影を毎回行っております。“地上波ドラマらしからぬ”をテーマにTBSの金曜ドラマに新しい風を吹き込んでいきたい」と意気込んだ。
○二宮和也、ゴールデン冠バラエティさらに増

タレントに視点を置くと、前回の10月改編で冠バラティ『ニノさん』(日テレ)がゴールデンに進出したばかりの二宮和也が、今回TBSで『ニノなのに』(水曜21:00~)がスタート。“なのに”をコンセプトにしたギャップ検証バラエティで、昨年11月と今年1月の特番を経て、レギュラー化の運びとなった。

また千鳥とかまいたちは、土曜23時台の『千鳥かまいたちアワー』(日テレ)が『千鳥かまいたちゴールデンアワー』となって水曜20時台に進出。さらに、この2組が出演する『千鳥の鬼レンチャン』(フジ)のレギュラー枠が2時間に倍増(日曜19:00~)される。『鬼レンチャン』は従来から1時間のレギュラー枠での放送実績がほとんどなかったが、ほぼ交互に放送されていた『千鳥のクセスゴ!』が終了したことで、今後の放送頻度が注目される。

さらに、かまいたちは、テレ東で新番組『JAPANをスーツケースにつめ込んで! ~世界に日本を持ってった~』(月曜20:00~)もスタートする。

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