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『べらぼう』新之助&うつせみの足抜け失敗 井之脇海&小野花梨が撮影回顧「どんな仕打ちを受けようが…」

2025年03月02日20時45分 / 提供:マイナビニュース

大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第9回「玉菊燈籠恋の地獄」が2日に放送され、井之脇海演じる小田新之助と小野花梨演じるうつせみが足抜けを試みるも失敗するという展開が描かれた。井之脇と小野にインタビューし、同シーンの裏側を聞いた。

○追っ手に見つかったシーンが作品全体のクランクインだった

江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。

第9回では、新之助(井之脇海)とうつせみ(小野花梨)が足抜けを試みるも失敗。新之助は暴行を受け、うつせみも連れ戻されて激しい折檻を受けた。

追っ手に見つかり、新之助が刀を抜くシーンが本作全体のクランクインだった。井之脇は「『心配するな』とか言っているんですけど、もうダメだと思ってしまっている。それでも立ち向かわなきゃいけない。せめてうつせみだけでも逃げる可能性があるかもしれないから、めちゃめちゃ怖いし、頭ではもうダメだってわかっているけどという震え。みっともなさを表現しようとしたわけではないんですけど、それが結果みっともなく見えていたらいいなと思いましたし、演じている時はなんとかするしかないということしか考えてなかった」と撮影を回顧。

「坂の上に追っ手がいて、(新之助は)坂の下にいて、しかも結構な勾配だったんです。あそこから蹴り上げるって本当に大変で、自然とかっこよくとかうまく立ち回りできず、ロケ地にも助けられて。あとはもう気持ちで。怖いけどやるしかないというのをやっていたら、自然とああなった」と振り返った。

このシーンが本作全体のクランクインと知ったとき、2人とも「嘘でしょ!」「えー!」と驚いたというも、前向きに捉えて演じたという。

井之脇は「何事もそうなったからにはポジティブに捉えていくしかないので、逆に結末をちゃんと作ろうと。それを作った上で、そこに向かってどういう風に組み立てていくかという風に、腹をくくった感じです」と述べ、「初日にあれをやってみて、ちょっとみっともないというか、それが悲しい風になったらいいなと。衝動とか心の止められない動きを丁寧に積み重ねないと、そこのシーンがただのみっともないシーンになってしまう。そうならないためには、どれだけ2人の恋を純度高く、そして見ている人が応援したくなるような2人でいられたらいいなと思いました」と説明。

小野は「新之助さんが海さんなので不安とかなくて、やるぞっていう感じで。それはやっぱり、今まで海さんのお芝居とか作品を見させていただいた中での信頼がすごく大きくありました」と井之脇への信頼を口にし、「もし今後の作品で、そういう大事なお芝居を初めて共演する方と初日にしなければならないということが起こったときに、『小野花梨さんが今まで積み重ねてきた作品を見ているから安心できる』と言ってもらえるようなお仕事の仕方をしていかなければならないなと思ったくらい、あまり不安はなくて。そうと決まったらポジティブにやるしかないので嫌なことはなかったです」と語った。
○2人の関係を積み重ねた上での“恋の暴走”「勢いでがむしゃらに」

新之助とうつせみのシーンをどのような意識で演じてきたのか。

井之脇は「シーン数が少ない中で2人の親密さを見せていかなきゃいけないというので、手を握るなどフィジカルコンタクトをどれぐらい見せていくかというのは監督と話しながら作っていきました」と明かし、「8回まで積み重ねた上で、9回は逆にもう勢いというか、クランクインがそこだったので、勢いで目の前のことにがむしゃらになっている姿で2人の恋の暴走のようなものを表すことができるのではないかなと思って演じていました」と語る。

小野は「若気の至りという勢いに任せるという要素ももちろんありながら、藁にもすがる思いという切羽詰まったような状況を9回まででいかに積めるかというところもあると思うので、恋愛シーンのみならず、花魁としてどんな風に積み重ねていけるのかなというのもきっと大事になるんだろうなと思っていました」と振り返った。

また、足抜けを決断したうつせみの思いに、「罰があるとわかっている中でああいう行動に出るというのは、全く共感のできないことではないかなと思います。吉原という光と闇を凝縮したような空間の中で生きていくことがどんなことなのかっていうのを考えると、その中で出会えた新様という存在がうつせみにとってとても大きな存在だったというのは共感できますし、その新様に光を感じて共に生きていく覚悟……どんな仕打ちを受けようがその覚悟を持つというのはとても共感できました」と寄り添う小野。

水をかけられる苦しいシーンにも挑んだが「あの時代の中でああいうことが行われるというのは全く驚きはしなかったです」と言い、そのときの心境について「悔しさもあると思いますけど、わかっていてやっている部分もおそらくあるので、たくさんの思いになりました」と話した。

(C)NHK

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