2025年01月22日17時20分 / 提供:マイナビニュース
●「タラバガニの巨大ピラミッド」がコア層1位
視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(1月13日~19日)を発表した。
○生活に密着した共感呼ぶ番組に幅広い支持
この週でコア視聴層1位に輝いたのは『ダーウィンが来た!』(NHK)。「なんだこりゃ!!タラバガニ 巨大ピラミッドの謎」と題し、北海道の海に数千匹のタラバガニが集まり巨大ピラミッドを形成する現象を科学の力で解き明かした。AI搭載の水中ロボットや音響探査システムを駆使した調査は、視聴者の知的好奇心を強く刺激した。
個人全体では2位に『サラメシ』(NHK)がランクインし、働く人々の日常にスポットを当てた内容が引き続き高い評価を得ている。また、『ポツンと一軒家』(ABCテレビ・テレビ朝日系)もランクインしており、人々の生活に密着し、親しみやすさと共感を呼ぶ番組が視聴者から幅広い支持を集めたことがランキング結果に反映された週となった。
○水野裕子の活躍に「涙が出た」
コア視聴層、個人全体ともに3位と、高い注目度を示したのは、7年ぶりに復活を遂げた『KUNOICHI2025』(TBS)。往年の人気番組の復活に、多くの視聴者の視線が注がれた。
五輪メダリストである金城梨紗子や、トランポリンの森ひかるといったトップアスリートの出場は、番組の注目度を大きく引き上げた。さらに、乃木坂46・松尾美佑の挑戦は、これまで番組になじみのなかった層にも新鮮な印象を与えたといえる。
また、近代五種の才藤歩夢の華麗な動きも話題を呼び、ネット上では「美しい」という声が続出。「スクリュードライバー」や「フィッシュボーン」などの難関エリアをクリアする姿は、まさに視聴者をくぎづけにした。
特に視聴者の心をつかんだのは、過去のファイナリストである水野裕子だろう。19年ぶりとなる1stステージクリアの瞬間は、感動を呼び、番組公式X(Twitter)でもその様子が伝えられた。視聴者からは「レジェンドの水野さんが出た時は鳥肌が立ちました」「涙が出た」といったコメントが相次ぎ、大きな反響があった。
放送後、SNSでは「昔のSASUKEの良いところを残しつつ、今風にアップデートされていた」という好意的な意見が見られるなど、新たな視聴者層も取り込み、番組の注目度の高さを改めて証明する結果となった。
●トニセンのサプライズ登場に「胸熱」
記念すべき100回大会として注目を集めた『全日本仮装大賞』(日本テレビ)が、個人全体で8位、注目度64.0%を記録。同時間帯放送の『KUNOICHI2025』には注目度で及ばなかったものの、世帯視聴率では同番組の5.4%を上回る7.0%を記録(※いずれもREVISO調べ)し、長年の人気を証明した。
司会を務める萩本欽一は現在83歳。共に巳年生まれの”年男コンビ”である香取慎吾と息の合った掛け合いで会場を盛り上げる中、過去最高となる応募総数3,580組から選ばれた34組が、個性豊かな仮装パフォーマンスを披露した。
今回は記念すべき100回目ということで、過去の名作「仮装大賞出場者が選ぶ名作BEST30」の特別企画も盛り込まれ、懐かしさと新鮮さが融合した内容となった。
中でもSNSで話題となったのは、20th Centuryの長野博、井ノ原快彦、坂本昌行のサプライズ登場。懐かしの「太陽の塔」や「インベーダーゲーム」を取り入れたパフォーマンスで17点を獲得した。香取も全く知らなかったこの出来事に、視聴者は大興奮。SNSでは「トニセン」がトレンド入りし、「胸熱」「感動した」といったコメントが多数寄せられた。
他にもネット上では「欽ちゃんが元気で安心した」「いつ見ても元気をもらえる」という声が多く見受けられ『仮装大賞』の世代を超えた人気ぶりを改めて実感させる放送回となった。
REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら