2025年01月16日11時15分 / 提供:マイナビニュース
iOS 18で導入された「iPhoneミラーリング」は、iPhoneを遠隔操作する機能です。iOS 18が動作するiPhoneちApple Siliconを搭載するMac、あるいはIntelチップ搭載かつApple T2セキュリティチップを搭載するMacがあれば、近くにある自分のiPhoneをMacから操れてしまいます。
この機能の便利なところは、遠隔操作だけでなく通知も届くこと。たとえば、iPhoneにLINEトークが届くと、その通知をMacのデスクトップに表示することができます。通知をタップすれば、iPhoneミラーリングとともにそのアプリを起動できるので、一連の作業をスムーズに行えます。
しかし、設定がよくわかっていないと混乱することも。iPhoneに届いているはずの通知がMacに表示されない現象は、その典型例かもしれません。
iPhoneミラーリングの初期設定が完了して遠隔操作できる状態になると、Macの「システム設定」→「通知」画面に「iPhoneからの通知を許可」という項目が現れます。この項目を開くと、iPhoneにインストールされMacに通知を転送可能なアプリを一覧でき、スイッチで通知の表示をオン/オフできます。
iPhone側で通知の転送をコントロールすることもできます。「設定」→「アプリ」以下にあるアプリごとの管理画面を開き、「通知」項目にある「Macに表示」スイッチを確認しましょう。このスイッチをオフにすると、そのアプリの通知はiPhoneミラーリングでひも付けられているMacに表示されなくなります。
Macのシステム設定の「iPhoneからの通知を許可」に「iPhoneからのミラーリングが無効になりました」と表示されるアプリは、iPhone側で「Macに表示」スイッチがオフにされています。Mac側では設定変更できないため、iPhoneで作業しましょう。App Storeやメッセージなど同じアプリがMacに存在する場合も同様に、「このMacにインストール済です」と表示されMac側からスイッチを変更できません。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら