2024年12月28日08時00分 / 提供:マイナビニュース
アクトインディが運営する「いこーよ総研」は12月25日、お年玉に関する調査結果を発表した。調査は2024年12月2日~12月20日、いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー328名を対象にインターネットで行われた。
○年齢とともに定着するお年玉文化
子どものお年玉の有無について聞いたところ、「もらっている」が88%で、圧倒的多数だった。「お年玉」という日本の文化が、今なお脈々と受け継がれていることがわかる。
年齢別にみると、「0~2歳」では「もらっている」が65%で、「もらっていない」という割合が他年齢層に比べて高い結果となっている。まだ子どもが幼く、お年玉を渡す習慣が定着していない家庭や、渡す側がまだお金をあげるには早いという判断があることなどが理由として考えられる。
そして3歳以上では、どの年齢層ももらう割合が90%以上となった。子どもが成長した13歳以上でも、「お年玉」という文化は変わらずに続いていることがわかる。
○祖父母からのお年玉をもらう子どもが90%
では、「もらっている」という人は、誰からお年玉をもらうことが多いのか。
「祖父母」という回答が90%で、最多だった。お年玉という習慣は、「祖父母と孫」という世代間のつながりを象徴する役割にもなっていると考えられる。次に多かったのは「親」で、70%という結果だった。親から渡されるケースも多い一方で、全ての家庭で親からお年玉を渡しているわけではないこともわかる。また、「叔父叔母(伯父伯母)」という回答も半数以上見られた。
○合計袋数は「4袋以上」が半数越え
つぎに、子ども1人当たり「合計何袋」くらいお年玉をもらっているかを尋ねた。
最も多かったのは、「3袋」で25%だった。そして、「6袋以上(22%)」という回答も多く見られた。4袋以上という回答は合わせて半数を超え、「祖父母」や「親」以外の近しい親族以外からお年玉をもらっている子どもが少なくないことがわかる。
○一袋当たりの金額は年齢とともに増加
つぎに、お年玉「一袋当たり」どのくらいの金額かを聞いた。
子どもの年齢が高くなるにつれて金額も高くなる傾向が見られる。「一袋当たり3千円以上」の割合を見ると、小学校高学年にあたる9~12歳以上では6割以上で、13歳以上では9割近くにも及んだ。
また、「一袋当たり5千円以上」は、小学校高学年では3割近く、13歳以上では半数以上まで増加している。
年齢別の一袋当たりの平均額は、0~2歳が2,897円、3~5歳3,197円、6~8歳3,195円、9~12歳4,212円、13歳以上6,535円となった。
○小学生以上では総額1万円超えが多数派に
では、子ども1人当たりの総額はどのくらいなのか。
総額に大きな差はなく金額にはばらつきがあったが、その中で最も多かった回答は「1万~1万5千円」だった。全体の平均額は12,341円となっている。
年齢別にみると、総額についても、やはり年齢があがるにつれ金額が高くなる傾向が見て取れる。
0~2歳では6千円未満が過半数を占めていたが、3~5歳になると8千円以上もらっているという子どもが半数を超えている。
6~8歳になると、1万円以上の割合が50%を超え、特に1万~1万5千円の範囲が19%と最も高くなっている。9~12歳になると、さらに金額が上昇し、1万5千円以上お年玉をもらう子どもが42%に達した。
13歳以上では、さらにお年玉の総額が増加し、1万5千円以上が75%を占めている。特に、3万円以上のお年玉を受け取る割合が25%と高くなっていることも注目される。
○お年玉の使い道「貯蓄」が6割以上
では、もらったお年玉はどのように使っているのか。65%の家庭が「使わないでためている」と答えており、貯蓄を重視する家庭が多数だった。
つぎに、「子どもと相談して何を買うかを決めて使っている(23%)」が続いている。親子のコミュニケーションを大切にし、子どもに選択肢を与えることで、金銭感覚や判断力を育む様子が伺える。さらに、「どう使うかは子どもに任せている」が19%で、自主性を尊重する家庭も見られた。
○親が生活費や教育費に使う場合の多くは「子ども用品」
「お年玉は親が生活費や教育費などに使っている」という人に、どのように使ったかを尋ねた。
68%の多くの家庭が、「子どもの衣類などの子ども用品」という回答だった。子どもの成長に伴う衣服や必需品の購入に、お年玉を有効活用している様子が見られる。
次に多かったのは「子どもの学校の費用など教育費(29%)」で、教育関連の支出に充てている家庭もあった。
このように、お年玉を生活費や教育費に使っているという家庭の多くは、子どもに直接関連する支出が多いことが特徴的だった。