2024年12月19日11時15分 / 提供:マイナビニュース
iPhoneはしばらく使わずにいるとロックがかかり、他の人に内容を見られなくなります。しかし、横から覗き見される、ロック解除後目を離した隙にiPhoneを奪われ勝手に操作される、という可能性もゼロではありません。
iOS 18では、アプリ単位でロックをかけることが可能になりました。アプリを起動するときFace ID/Touch IDによる生体認証を義務付けることで、所有者本人以外はアプリの内容を見られなくなります。「写真」には家族に見せられないビデオがある、Safariで閲覧履歴を調べられたらマズい、といった場合でもアプリにロックをかけておけば安心です。
ロックの対象となるアプリは、「設定」や「カメラ」など例外はあるものの、原則としてiPhoneにインストール可能なアプリすべてです。LINEやFacebookなどサードパーティ製アプリもロックの対象となるため、プライバシー保護の観点からは安心です。
ただし、"抜け道"がないわけではありません。画像の保管領域(ライブラリ)を持つ「写真」のように、他のアプリから参照されることがあるアプリは、使い方次第では内容を見られてしまう可能性があります。たとえば、写真アプリを「Face IDを必要にする」で保護していても、Facebookの投稿で写真を添付するときにはライブラリを表示できてしまいます。より厳密に規制したい場合は、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」画面でアクセス可能なアプリを選別しましょう。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら