2024年09月02日20時53分 / 提供:マイナビニュース
台湾の電源大手Delta Electronicsグループ(デルタグループ)は8月29日、同社の日本子会社(デルタ電子)ならびに韓国子会社(Delta Electronics Korea)を通じて、アルプスアルパインと同社韓国子会社のパワーインダクタ事業および粉末材料事業を7100万ドルで買収することを発表した。買収対象には、生産および研究開発設備、特許、知的財産が含まれており、9月下旬に契約を締結し、2025年1月初旬に実際の事業譲渡が行われる予定だという。
アルプスアルパイン独自の粉末材料に関する特許技術は、デバイスや機器のエネルギー効率を向上させる低電力損失パワーインダクタの開発に使用されており、今回の買収の完了後、デルタグループでは、日本と韓国におけるアルプスアルパインのパワーインダクタ事業を統合するとともに、同社の研究開発能力、生産設備、顧客基盤と組み合わせて、データセンター、AI/HPC、エッジコンピューティング、電気自動車(EV)、スマートフォン、次世代ICT製品などへの受動部品の供給能力を強化するとしている。
[ 続きを読む ]