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人気のリゾート地「バリ島」はアフターコロナでどうなった? 2023年夏の最新事情を紹介

2023年07月22日10時30分 / 提供:マイナビニュース


コロナ禍以前は日本人の観光客がトップクラスに多かった、インドネシアのリゾート地・バリ島。アフターコロナで現地はどのように変わったのだろうか? コロナ禍以前にもバリ島を旅行した筆者が、今回2023年5月末に再訪してみたので、物価やレストラン、ホテル、観光事情など、現地の変化と最新情報をご紹介したい。

【フライト・入国事情】気になる航空代金や行き方を解説!

まずはバリ島への空の便について。コロナ禍以前はエアアジアなどのLCC(ローコストキャリア)も日本発のバリ島便を飛ばしていたが、記事執筆時点で直行便はFSC(フルサービスキャリア)のガルーダインドネシア航空のみ。東京・成田空港からバリ島までの飛行時間は片道約7時間~7時間半で、価格は往復約10万円~(2023年8月のフライトを、スカイスキャナーで検索)。

今回私は直行便の運行スケジュールと旅程が合わず、シンガポール航空を使いシンガポール経由でバリ島へ向かった。往復ともに接続スケジュールが良く、安定したサービスを誇るので懐に余裕があればおすすめしたい。

よりリーズナブルに旅をしたければ、LCCを使うことで同じ8月でも往復4万円台~と手が届きやすくなる。トランジットとしてはハノイ、セブ、シンガポールあたりの人気観光地がヒットするので、経由地での滞在も楽しんでからバリ島入りするのもいいだろう。

ちなみにインドネシアの入国に際して2023年7月現在、新型コロナウイルス関連の規制は特にない。ただしアメリカのESTAと同じようなe-VOA(電子到着ビザ)の取得が、2022年11月以降求められている。事前にオンラインで取得・申請・決済(一人500,000ルピア)が可能なので、渡航予定の方はチェックしてほしい。
【物価・決済事情】マッサージ700円~など物価安&カード決済対応店が多い

続いてはバリ島の物価について。バリ島の通貨である1ルピアは約0.0093円(2023年7月11日時点)で、10,000ルピアで約93円となる。コロナ禍前の2019年が1ルピア約0.0077円台だったことを考えると、以前よりは物価が上がったと言えるだろう。

とはいえ街場のマッサージ店の看板を見れば、80,000ルピアとある。つまり約743円~マッサージが受けられるのだ。今回私が訪れたスミニャック地区のマッサージ店も、1時間のバリニーズマッサージが約1,300円だった。依然として日本よりかなり物価が安いし、昨年秋に筆者が訪れたタイのバンコクよりも物価高を感じることはなかった。

個人的にありがたかったのは、ホテルやレストランだけでなく、カフェなど街の小さなお店でもクレジットカード決済が可能だったこと。マッサージ店ではチップも含めてクレジットカード決済をすることができた。

2023年6月に行ったベトナム・ダナンはあまりクレジットカード決済に対応していなかったことを考えると、東南アジアの中でもキャッシュレス化が進んでいると感じる。ホテルをはじめ、各所にATMがあるので、現地でキャッシングしやすいのもありがたかった。
【飲食店事情】テレワークがはかどるオシャレなカフェ・レストランが増加中

パンデミック以前よりバリ島は、デジタルノマドの聖地として人気だったが、いまはどうなっているのだろうか。今回滞在したスミニャック地区はバリ島の中でもオシャレエリアだったこともあるかもしれないが、徒歩圏内に電源・Wi-Fi完備のかわいいカフェがたくさんあった。

しかもどのカフェもWi-Fi速度が速い。午後になると、パソコンで作業をするノマドワーカーたちでにぎわっていた。そして印象的だったのが、どのお店もベジタリアン、ヴィーガンに対応していたこと。これは欧米人のニーズが高いことを受けてだろう。

今回滞在したホテルの人に話を聞くと、アフターコロナの現在は特にオーストラリアの人たちが多く訪れているという。実はオーストラリアのパースからであれば、バリ島は4時間弱の飛行時間でたどり着く。オーストラリア人にとっては身近な東南アジアリゾートなのだ。

そんなオーストラリアからの移住者がバリ島のコワーキングスペースやカフェ、レストランなどのオーナーを務めるケースも多い。昨年スミニャック地区にオープンしたコンテンポラリーインドネシアンレストランの「SANGSAKA」もオーストラリア人シェフが腕を振るう店である。インドネシア料理が現代風にアレンジされており、どれもワインが進む味わいで、平日でも満席のにぎわいを見せていた。

そのほか、1920年代のアメリカ禁酒法時代の闇酒場「スピークイージー」を再現した店舗も、バリ島に登場している。最近バリ島の中でも人気上昇中のエリア・チャングーに構える「The Shady Pig」もその一つ。

バーがあるとは全く思えない廃墟ビル。その前に立つ人に声をかけると、二階へと続く扉を開けてくれる。中に入ると外の静けさとは一転、爆音のDJミュージックと多くの人の熱気に包まれる。バーテンダーによる実験的な手法で作られた、オリジナルカクテルのレベルも高い。新たなバリ体験を提供する店が、続々と登場していた。


【宿泊事情】一泊1,000円台の民泊&5つ星ホテルも日本の約3分の1と安価

一大観光地のバリ島は、宿泊先の選択肢も多い。一泊二人で1,000円台(2023年8月で検索)と格安で、1カ月以上などの長期滞在に適したAirbnbの物件も多数ある。

一方、リゾートステイが楽しめる5つ星のビーチリゾートホテルも、沖縄やハワイなどに比べると手が届きやすい価格だ。試しにGoogleで2023年8月初週のスケジュールで検索してみると、沖縄本島の5つ星ホテルは平均9万円となっているが、バリ島は平均3万5,000円と3分の1程度の価格に抑えられている。ある意味、お得感を一番感じられるのが5つ星ホテルでのラグジュアリーステイかもしれない。

そこで今回、5つ星ビーチフロントホテルの「Wバリ スミニャック」に宿泊。空港からは車で30分ほどとアクセスも良く、ショッピングや食事に出かけるのにも便利なスミニャックエリアのクロボカンビーチに位置する。

客室はメインビルディングのエスケープ棟と、ガーデンエリアに建つヴィラ棟の2タイプ。ホテルはバリ島の豊かな自然の美しさや、歴史的・文化的遺産からインスピレーションを受け、つくられている。伝統建築様式や伝統工芸品を取り入れつつも、モダンでスタイリッシュなデザインが印象的だ。

ホテル内には、ドライエイジングミートをはじめグリルシーフードが味わえる「FIRE」、地産のシーフードや自家栽培された野菜を使ったアジアンフュージョンレストランの「STARFISH BLOO」といった2つのオールデイダイニングがある。

このほかにも定期的にDJイベントが開催されるビーチフロントバーの「WOOBAR BALI」、ロビーフロントエリアの「W LOUNGE」、W オリジナルの「AWAY SPA」やフィットネスジムの「FIT」など豊富な施設でリゾートステイを満喫できる。
【滞在事情】体験型アクティビティの注目度が上昇

バリ島滞在の楽しみといえば、マリンアクティビティや寺院など定番観光地の周遊、グルメやショッピング、スパ、マッサージなどさまざま。しかし現地ホテルスタッフによると、この旅のスタイルもアフターコロナで変わりつつあるという。

以前は観光地を巡りスパを受けるなど受動的なものが多かったが、現在はより現地の文化を知ることができ、その場所でしか体験できない能動的なアクティビティの需要が高まっているそうだ。

今回滞在した「Wバリ スミニャック」でも、マルチ奏者で電子音楽・作曲家の二人組であるParallelle(パラレル)による体験プログラムが行われた。

私もこのプログラムに参加し、彼らから音楽のプロデュース方法を学んだ。インドネシアをはじめ、タイのバンコクや日本の大阪、フィジーやインドのバンガロールなど世界各地で収集した音楽トラックをミックスし、自分だけのオリジナル楽曲を作り上げた。

さらにこの体験プログラムの参加者は、Parallelleがヘッドライナーを務めるDJイベント「Dissolve Weekendフェスティバル」にも招待された。2階のソファ席を利用でき、寿司ロールやチキン、ピザ、サテやナチョスなどの軽食とともに、ビールやワインをはじめとしたドリンクがフリーフローで楽しめるというVIP待遇だ。波の音や潮の香りが漂うバリ島のビーチクラブで、全身で音楽を浴びる特別な夜に、多くの人々が酔いしれていた。

この体験イベントは、Wホテルを運営する世界的ホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルとParallelleのコラボレーションによるもので、会員限定のプログラム「Marriott Bonvoy Moments(マリオット ボンヴォイ モーメンツ)」の一つとして企画された。

ちなみにこの夏、「W大阪」にてギタリストのMIYAVI、「アロフト大阪堂島」にてシンガー・ソングライターのSIRUP、「モクシー大阪本町」にてDJ Alisa Ueno、DJ HiRAPARK、NaNaMiなどが出演する没入型音楽イベントが日本でも開催されるので、気になる方はチェックを。
【まとめ】今年の夏は乾季のバリ島でゆっくりと!

パンデミックの前と後でいくつか変化はありつつも、依然ビーチリゾート・観光地としての魅力にあふれたバリ島。5~10月が乾季、11~4月が雨季となり、日本の夏休みやシルバーウィークはまさにベストシーズン。時差も1時間しかないので、帰国後の時差ボケに悩む心配も不要だ。ゆったりとした時間が流れるバリ島で、日々の疲れを癒やすバケーションはいかがだろうか。

※航空券やホテルの価格などは記事執筆時点に調べたもので時期によって変動あり

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