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ダイソン「V12 Detect Slim Absolute」レビュー、床のゴミがぐっと見やすくなった緑の光で掃除のヤル気が出た

2023年06月23日14時30分 / 提供:マイナビニュース

ダイソンの新しい掃除機「Dyson V12 Detect Slim Absolute (SV46 ABL)」を自宅で使ってみました。ヘッド先端からの光が改良され、よりしっかりとゴミを視認できるように。掃除したあと、キレイになったという満足感がアップしました。

Dyson V12 Detect Slim Absolute(以下、V12 Detect Slim Absolute)は「Fluffy Opticクリーナーヘッド」を採用し、床表面のゴミを照らして見えやすくします。合わせて、HEPAフィルターの排気フィルターによって、0.1μmレベルのゴミも99.9%捕集するというキレイな排気にこだわった点が特徴です。本体サイズは幅250×奥行き1,095×高さ234mm、スティック時の重さは2.2kgです(Fluffy Opticクリーナーヘッド装着時)。

Fluffy Opticクリーナーヘッドのほか、「Digital Motorbarクリーナーヘッド」「毛絡み防止スクリューツール」「隙間ノズル」「コンビネーションノズル」、さらに専用充電ドックとツールクリップを付属します。

○グリーンのLED光がスゴイ! ゴミの取り残しに自然と気付く

Fluffy Opticクリーナーヘッドは、静電気を抑えるカーボンファイバーブラシを備え、さらに前方へ緑色の光を照射し、床表面のホコリを浮かび上がらせます。

掃除のテストとして、重曹とシードビーズを混ぜて床にまいてヘッドの光を当ててみたところ、細かい重曹がはっきりと見えるほか、シードビーズは影が伸びてより存在感が増しました。肉眼では「そんなに汚れていないかな?」と思っていた床も、緑の光を浴びるとホコリの取り残しがわかります。掃除をしたあと、キレイになったことがより認識できるため、満足度もアップしました。

我が家の場合、筆者以外にも家族が掃除をするのですが、それぞれホコリを気にするポイントが違います。こういうご家庭は多いのではないでしょうか。家族が掃除機をかけたあとに「あれ? まだホコリが残っているな」と思うことがあります。そんなところでV12 Detect Slim Absoluteを使うと、家族の誰が見てもどこにゴミが残っているのかわかりやすく、ゴミの取り残しが減りました。

家族に聞くと「髪の毛やパンくずが落ちていないから掃除が終わったと思っていたけど、緑の光で見ると意外にゴミが残っているんだなって」とのこと。前よりも念入りに掃除をするようになったと話していました。

V12 Detect Slim Absoluteのヘッド先から照射する緑の光は、床上7.3mmの位置、1.5°下向き角度で扇形状に広がります。従来品に比べてゴミを2倍可視化できるように設計されているとのこと。実際に使ってみると、低い位置から照らしているので、影ができてゴミの輪郭がはっきりする印象です。

大きなゴミと細かなゴミが混ざっている鉛筆削りのカスも吸い込んでみました。吸い込む力が弱いと、持ち上げたときに削りカスが落ちてしまうことがありますが、V12 Detect Slim Absoluteは持ち上げてもゴミが落ちることなく、きちんと吸い込めていました。

動作モードは、強、中、エコの3つ。うち中モードは、クリーナーヘッドと毛絡み防止スクリューツール使用時にはオートモードになります。

強モードにするとパワーは最高なのですが、そのぶん最長運転時間が約5分と短くなるため、日常的な掃除はもっぱらオートモードを使っていました。オートモードだと、ゴミが多いときやカーペットの上などでは吸い込む音が大きくなり、パワーが上がったことがわかります。

我が家にはペットがいないため、おもな汚れはパンくずなど食べこぼし、ホコリ、髪の毛、砂、消しゴムや鉛筆の削りカスなど。そのため、オートモードで掃除をしていてもパワーに対する不満は感じませんでした。

電源スイッチはボタン式。大きくて目立つので迷わず、トリガー式と違って押しっぱなしにする必要はありません。ただ、右手で持って、ボタンは左手で押すというように、どうしても両手を使うので、そこは好みが分かれるところでしょう。

本体には液晶ディスプレイを備えており、現在の運転モード、残りの運転時間に加えて、ピエゾセンサーによってゴミの粒子を計測してグラフ表示します。掃除機で吸い込むゴミは全部「ゴミ」と思っていたのですが、グラフで見ると、どんな大きさのゴミが家の中に多いかわかります。

グラフ表示するゴミの大きさの目安は、左から花粉くらいのサイズ、微細なホコリなどのサイズ、ダニの死がいなどのサイズ、砂糖の粒などのサイズです。

グラフに注目してみると、我が家の場合、玄関や脱衣所には粒状のゴミがたくさん落ちているみたい。子どもの靴下に付いた砂などがよく落ちるからだと思います。こうしてグラフで見ると掃除場所によって汚れ(ゴミ)の違いがわかり、掃除の仕方や頻度を考えるきっかけにもなります。

今回試している期間中は、窓際も部屋の中もゴミの種類はそれほど変わりませんでした。でも例えば花粉のシーズンでは、窓際や出入り口を掃除したときに、花粉サイズのゴミが増える(グラフ表示が変わる)のかもしれませんね。

○付属ツールを使ってカーペットやソファを掃除

V12 Detect Slim Absoluteは付属ツールも豊富。床以外の掃除もはかどります。カーペットの掃除にぴったりなのは「Motorbarクリーナーヘッド」。43個のコーム型ブレードを備えたヘッドです。奥に入り込んだゴミをかき出すので、カーペットなどの掃除に向いています。

筆者の自宅にあるカーペットは、高さ約2cmの低反発素材です。カーペットの上に猫砂と重曹をまいて、V12 Detect Slim Absoluteで掃除してみました。

Motorbarクリーナーヘッドはカーペットのゴミをよくかき出すのですが、掃除する面とよく密着するためか、V12 Detect Slim Absolute本体を押すよりも引くほうが動かしやすかったです。一往復したところ、重曹も猫砂もよく取れていました。

Fluffy Opticクリーナーヘッドは基本的にフローリング用のヘッドなのですが、試しにカーペットで動かしてみたところ、ヘッドの回転が止まったり、少し重曹の粉っぽさが残ったりしました。我が家のようなふかふかのカーペットはちょっと苦手なようです。V12 Detect Slim Absoluteはいろいろなアタッチメントを付属しているので、床に合わせて変えると掃除の満足度が上がるでしょう。

○HEPAフィルターとクリアビン(ダストカップ)は水洗いしてしっかり乾かす

V12 Detect Slim Absoluteにたまったゴミを捨てるときは、レバーを操作するとクリアビン(ダストカップ)のフタが開いて、そのままゴミを捨てられます。これはダイソンの従来機と同じです。

フィルター部分にはHEPAフィルターを備えています。今回は10日程度の試用だったので、フィルターについては大きな違いは感じませんでした。ただ排気は見えないだけに、HEPAフィルターで微細な汚れをキャッチできると思うと安心感が増すのではないでしょうか。

V12 Detect Slim Absoluteを使っている間は、「一見キレイな場所でも汚れているのでは?」と、床の汚れ具合が気になるようになりました。

緑の光のおかげで家具の下でもゴミや汚れがよく見えるのは、筆者にとって楽しいことでした。液晶ディスプレイでゴミの種類をグラフで見られる点も、家の中にどんなゴミが多いのかわかって掃除の参考になります。また、残りの運転時間が手元で見えるので、気付いたらどこを優先的に掃除するかを考えながら動くようになっていて、掃除機をかける効率もよくなりました。

運転音は環境によるとは思いますが、強モードはかなり大きく、我が家の場合は同じ部屋でテレビをつけていても、テレビの音が聞き取れないくらい。エコモードにするとテレビの音が聞き取れるようになったので、運転音が気になる人は量販店の体験コーナーなどを探して確認するとよいでしょう。

掃除する場所に応じてクリーナーヘッドや付属ツールを付け替える点は好みがあると思いますが、これはどの掃除機も同じようなもの。アタッチメント類を充電スタンドの近くに置くようにしておけば、使いこなしやすくなると思います。幅広い場所の掃除に対応して排気もキレイなV12 Detect Slim Absoluteは、ご家庭で初めてのダイソンとしても、ダイソン掃除機からの買い換えとしても満足度が高い1台です。

伊森ちづる 家電・家電量販店ライター。家電量販店の取材や家電メーカーの取材、家電製品のレビューを中心に活動。売り手、メーカー、ユーザーという3つの視点で家電を多角的に見るのが得意。雑誌、ニュースサイト、ラジオ、シンクタンク、自治体での情報提供など、多方面で活躍中。最近は、テクノロジー×ヘルスケア、テクノロジー×教育などにも関心あり。趣味は音楽鑑賞(クラシック)とピクニック。 この著者の記事一覧はこちら

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