2023年06月01日10時01分 / 提供:マイナビニュース
●「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」宣材写真撮影会に潜入!
「ストリートファイター」シリーズの国内プロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP(SFL)」。2023年シーズンは、6月2日に発売されるシリーズ最新作『ストリートファイター6(スト6)』を採用することが決まっています。
リーグの開幕は2023年7月。ゲームタイトルの正式リリースから約1カ月と、選手たちの準備期間がほぼない状態でのスタートです。どの選手が強いのか、どのキャラクターが使いやすいのか、相性はどうなのか、すべてが未知数でしょう。
さらに、『スト6』では、ワンボタンで必殺技が出る「モダン」と、今まで通りのコマンドとボタンの入力によって操作する「クラシック」が用意されています。どちらのタイプでプレイするかも、考える必要がありそうです。
○「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」宣材写真撮影会に潜入!
2023年5月には、昨年と同様に、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」に出場する選手の宣材写真撮影会が行われました。今年も撮影現場にお邪魔し、インタビューを敢行。タイトルの発売から1カ月の状況で、選手たちはどう挑んでいくのか。出場する9チームすべてに話を聞きました。
なお、本記事の撮影は、昨年好評だったeスポーツフォトグラファーの志田彩香さんにお願いしました。宣材写真を超えるカットを撮影すべく、気合いが入っていますので、ぜひ写真にもご注目ください!
2023年シーズンの参加チームと選手は以下の通りです(敬称略)。
「Saishunkan Sol 熊本」
・ネモ(2018~2022年シーズン出場)
・Shuto(2018~2022年シーズン出場)
・ひぐち(2021~2022年シーズン出場)
・ササモ(初出場)
「名古屋OJA BODY STAR」
・あきら(2021~2022年シーズン出場)
・オニキ(2018/2021年シーズン出場)
・KEI.B(初出場)
・鶏めし(2022年シーズン出場)
「広島 TEAM iXA」
・ストーム久保(2020/2022年シーズン出場)
・キチパ(2019~2021年シーズン出場)
・じゃじい(初出場)
・ACQUA(初出場)
「CYCLOPS athlete gaming OSAKA」
・どぐら(2019~2022年シーズン出場)
・GO1(初出場)
・かずのこ(初出場)
・フェンリっち(初出場)
「FAV gaming」
・sako(2020~2022年シーズン出場)
・りゅうせい(2020~2021年シーズン出場)
・ときど(2018~2022年シーズン出場)
・ボンちゃん(2019/2021~2022年シーズン出場)
「Good 8 Squad」
・ガチくん(2019~2022年シーズン出場)
・カワノ(2018~2022年シーズン出場)
・ぷげら(2020~2022年シーズン出場)
・立川(2021年シーズン出場)
「DetonatioN FocusMe」
・板橋ザンギエフ(2018~2022年シーズン出場)
・ナウマン(2020~2022年シーズン出場)
・竹内ジョン(2019/2021~2022年シーズン出場)
・ふ~ど(2018~2022年シーズン出場)
「魚群」
・マゴ(2018~2022年シーズン出場)
・まちゃぼー(2019~2022年シーズン出場)
・もけ(2019~2022年シーズン出場)
・水派(2019~2022年シーズン出場)
「忍ism Gaming」
・ももち(2020~2022年シーズン出場)
・ヤマグチ(2022年シーズン出場)
・藤村(2019~2022年シーズン出場)
・ジョニィ(2020/2022年シーズン出場)
●Saishunkan SOL 熊本
○【Saishunkan SOL 熊本(SS熊本)】
「Saishunkan SOL 熊本(SS熊本)」は、レギュラーメンバーに加え、プロゲーミングチーム「FUKUSHIMA IBUSHIGIN」所属のササモ選手がレンタル移籍で新加入。屈指のバイソン使いとして有名な若手選手で、昨年は「Good 8 Squad(G8S)」ぷげら選手の対策要員として、さまざまなチームにスパーリングパートナーとして招聘されていました。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
ネモ選手(以下、ネモ):選手が若いのがポイントですね。「FUKUSHIMA IBUSHIGIN」とはパートナー契約を結んでおり、ササモ選手の参加だけでなく、ほかの所属選手とも合同で練習していきます。
若手選手は本当に強いですよ。ベテランと比べて勝利欲が強く、爆発力があります。また、今年からタイトルが『スト6』になりますが、より反応の高さが重要になってくると感じています。反応の高さも、若いほうが優位ではないでしょうか。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
ネモ:まずは自分たちが使用するキャラクターを探すのが重要ですね。チームメイトとコミュニケーションをしっかりとって、『スト6』に早く対応していきたい。
去年までの「SFL」は、新型コロナウイルスもあって、オンラインでの練習が中心でした。現在はオフラインでの対戦会もしやすくなったので、それを増やしていきたいです。やはりオフラインのほうが効率が良いですし、レベルの高い練習ができますからね。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
Shuto選手(以下、Shuto):「マリーザ」ですね。見た目がすごく好きなんです。「モダン」操作は立ち回りの技が少なくなるので、今年は「クラシック」でプレイしていくと思います。
ネモ:「JP」を使ってみたいですね。「JP」が期待通りの強さや動きでなかったら、ほかのキャラクターを探します。操作は「クラシック」です。「モダン」操作のキャラクターも探していきたいと思いますが、「クラシック」操作で技を決めたほうが爽快感がありますから楽しくプレイできそうです。
ササモ選手(以下、ササモ):キャラクターは「DEE JAY」で、操作は「クラシック」にしようと考えています。ただ、「モダン」が強いキャラクターも探していきたいです。もし、「DEE JAY」の「モダン」が強いと感じたら、「DEE JAY」を「モダン」でプレイして、「クラシック」の強いキャラクターを探します。
ひぐち選手(以下、ひぐち):とりあえず、「クラシック」で「ガイル」を使う予定です。『ストリートファイターV(ストV)』での経験を活かしていきたいですね。『スト6』の経験を積めてきたら、ほかのキャラクターも視野に入れていきたいと考えています。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
ネモ:「CYCLOPS athlete gaming OSAKA(CAG)」のかずのこ選手の復活が気になりますね。チームとしては初参戦ですけど、所属しているのはいずれもいろんなゲームで活躍している選手。しかも、今回は発売直後の『スト6』ですから、より注目度が高まると思います。
Shuto:「忍ism Gaming」のももち選手ですね。ベータ版で対戦したことがあるんですけど、すでに強かったです。たぶん、リーグ本番になっても強いと思います。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
ササモ:初めての大舞台で、緊張も不安もあります。チームのみんなを引っ張っていけるくらいにがんばりたいと思います。
ひぐち:『ストV』では結果を残すことができましたけど、『スト6』になってやれるのかはまだわかりません。別のゲームになっても強いということ見せられたらと思います。
Shuot:今年で6年目になりました。昨年はようやく勝てるようになったので、今回もそれを味わえるようにがんばります。
ネモ:「SFL」には長く参加していますが、タイトルが変わったのは初めての経験です。このゲームでどういう取り組みをしていくべきなのか、オフラインが中心になる環境も含め、適応していきたい。あとは今年こそ優勝したいですね。
――賞金の使い道は考えていますか。
ネモ:物欲がないので難しいですね。家とか生活に関わる現実的なものかな。
Shuto:ちょっと整形に興味があるので、考えてしまいます。
ひぐち:自分主催のイベントをしてみたいです。優勝したら地元に帰って、オープンカーで凱旋パレード。あとはグッズも作りたい。
ササモ:ハンバーガーと猫が大好きなので、看板猫のいるハンバーガーショップをやってみたいです。
●名古屋OJA BODY STAR
○【名古屋OJA BODY STAR(名古屋OJA)】
「名古屋OJA」は、チームカラーが全面に押し出された印象のメンバー構成になりました。リーダーのあきら選手に加え、1年ぶりに復帰したオニキ選手、そしてマルチタイトルプレイヤーのKEI.B選手、そして昨年は「FAV gaming」で活躍した鶏めし選手というオーダーです。
KEI.B選手は新規タイトルのスタートダッシュに定評があり、『スト6』でもその特徴が発揮されることを期待されています。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
あきら選手(以下、あきら):昨年からチームメンバーがガラっと変わりました。オニキ選手は復帰で、鶏めし選手は移籍です。KEI.B選手は「SFL」初参戦。4人とも兼業プレイヤーなので、身近な存在に感じてもらえるでしょう。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
鶏めし選手(以下、鶏めし):『ストV』で使用していた「ダルシム」は『スト6』でも登場しています。「ダルシム」は熟知しているので、あとは『スト6』の特徴やシステムを見極めれば、使いこなせると思います。
KEI.B選手(以下、KEI.B):時間対効果の高いことをやっていくことが勝ちにつながると思います。その優先度を見極めることですね。
オニキ選手(以下、オニキ):いろんな人に聞いていこうと思います。1人で調べるよりも効率良く調べられると思いますので。
あきら:私は器用ではないので、「寝る間を惜しんでやる」ですね。予習を少しでも多くして発売日を迎えたいです。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
KEI.B:「クラシック」で「ケン」、「キンバリー」、「JP」あたりを使いたいです。たぶん、「JP」は初見では対応しにくいと思いますので、初年度は強いのではないかと。目先の勝利でも欲しいですからね。
鶏めし:「ダルシム」を使います。操作システムは「クラシック」。「モダン」は技の数が減ってしまうので、すべての技を満遍なく使用する「ダルシム」としては、「クラシック」のほうが強いと考えています。
あきら:引き続き「キャミィ」を使いたいですね。動きが速いキャラクターが好きですし、飛んで降りるという、『スト6』の基本動作と違う動きをするのが良いですね。あとは「ジェイミー」も気になります。これも「キャミィ」と同じような戦い方ができそうです。幼少期からアケコンがある家庭で30年近く対戦格闘ゲームをプレイしているので、アケコンを使って「クラシック」を選びたいですね。
オニキ:『ストV』で使っていたキャラクターが現時点では『スト6』に出ていないので、「DEE JAY」を使おうと思っています。おそらく溜めキャラなので。もし、コマンドキャラであれば、コントローラーをアケコンに戻します。基本的に「クラシック」を使う予定ですが、「モダン」も視野に入れています。そこは柔軟に対応したいですね。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
あきら:チームメンバーで話をしていたとき、4人全員が「CAG」を挙げました。新規参入のチームですが、ツワモノぞろいです。あと攻略がうまいので、「CAG」の攻略を盗むことが強くなる早道だと思います(笑)。
KEI.B:「FAV gaming」ですね。りゅうせい選手が戻り、本来のチームに戻りました。もはや活躍するのは目に見えています。「SS熊本」も気になりますね。メンバーが若いので、新しいゲームにどう対応していくのか見てみたいです。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
オニキ:1年ぶりなので、覚えている人がいたらうれしいです。新しい自分を見せられたらと思います。
鶏めし:スタートダッシュは遅いかもしれないのですが、じっくりと詰めていきたいです。
あきら:2021年に負けたときに号泣し、昨年も3位という結果になりました。写真を見直すと、悔しい顔が多くて、思った以上に悔しかったんでしょうね。なので、今年は笑顔で終われればと思います。
KEI.B:チームメンバーと会って、勝ちたいと思いました。すごく熱い思いを感じたので、優勝したいです。
●広島 TEAM iXA
○【広島 TEAM iXA(iXA)】
2022年シーズンから参戦したチーム「iXA」。昨年出場したガンファイト選手と稲葉選手、ドラフト組のクラッシャー選手は今回参戦せず、ストーム久保選手以外、全員を入れ替えています。
新戦力として、リーグ参加選手の中で唯一のプロライセンス非保持者じゃじい選手、36歳で脱サラし、専業プロゲーマーの道を選んだACQUA選手が参戦します。さらに、かつてeスポーツチーム「Atlas Bear」でストーム久保選手とガンファイト選手とチームメイトだったキチパ選手が、プロゲーミングチーム「LAPLACE」からレンタル移籍。ひと癖もふた癖もある選手がそろっており、右も左もわからない新規タイトルのリーグ戦で台風の目となる予感が漂っています。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
ストーム久保選手(以下、久保):今回は、私以外のメンバーが総入れ替えです。発売から1カ月でリーグ戦に突入してしまうので、短期間でも練習に時間を取れるメンバーをそろえました。今年出られなかったメンバーのリベンジを誓います。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
ACQUA選手(以下、ACQUA):発売直後のゲームで試合することになるので、どのキャラクターが強いのか、どの戦略が強いのかを各々で調べていくことになると思います。そこから使用キャラクターを決め、個人練習とチーム練習を重ねていきます。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
じゃじい選手(以下、じゃじい):「リュウ」と「ルーク」ですね。これまで正統派キャラクターを使ってきたので、今回もそのスタイルでいきます。操作は「クラシック」です。
久保:いろいろなキャラクターを使うタイプなので、迷っています。今のところ、「ブランカ」、「エドモンド本田」、「マリーザ」が候補です。最初はリーグで通用するキャラを選びたいです。基本は「クラシック」操作ですね。溜めキャラと「モダン」操作の相性が悪いかもしれない懸念があるためです。
ACQUA:なんでもやろうと考えています。チーム戦なので、ほかのメンバーが使うキャラクターを補填できるキャラクターにしたいですね。操作スタイルはキャラクターに合わせていきます。
キチパ選手(以下、キチパ):「ザンギエフ」を中心としてコマンド投げが強いキャラクターを選びたいです。これまで自分が戦ってきたスタイルにあったキャラクターが良いですね。まずは「クラシック」で試してみて、「モダン」でなくなる技を確認し、そこからいろいろ考えていきたいです。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
久保:「名古屋OJA」のKEI.B選手です。どの格闘ゲームをやらせてもうまいですし、スタートダッシュがうまい人です。やりこみもすごいので手強いと思います。
ACQUA:チームとしては「CAG」。『ストV』をあまりやってこなかった選手が多いので、負けたくない相手です。
久保:「CAG」の中でも、フェンリっち選手は『ストV』だけでなく、カプコン系の格闘ゲームをプレイしていないはずなので、そこは気になります。
キチパ:板橋ザンギエフ選手ですね。ザンキエフを使ってくるのか、動向が気になります。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
じゃじい:今回の参戦した選手で唯一プロライセンスを所持していないのと、昨年、チームが最下位だったので、評価は低いかもしれませんが、そこをひっくり返していきたいです。
ACQUA:ようやくこの舞台に立てました。ただ、出ることが目標ではなく、勝つことが目標です。チーム全体が勝てるように攻略情報の共有はしていきたいですね。あと、昨年は最下位でしたが、今年は上を目指していきます。
キチパ:「SFL」はずっと出場していた中、昨年は出られませんでした。ずっとダークな気分でしたが、今年は戻ることができたので、全力で勝ちにいきたいと思います。昨年、自分を取らなかったチームやリーグに復讐心を燃やし、見返したいです。
久保:チームリーダーとして、今年も参加します。昨年出場できなかったメンバーが皆、ギラついているので、今年は「1勝しかできなかった」なんて結果は出せません。勝ちたいと思います。
――賞金の使い道は考えていますか。
キチパ:とりあえず、引っ越しです。環境が悪すぎる。騒音も酷いし、水難が多すぎるので。
ACQUA:専業プレイヤーになったばかりなので、プロゲーマーの活動範囲を広げるために使いたいですね。配信機材とか。
久保:新しいデバイスですかね。プレイヤーとしても配信としても役立つものがいいと考えています。
じゃじい:出身が鹿児島県で、学生時代は福岡県で過ごしました。地方にはすごいプレイヤーはたくさんいるので、そういう人にスポットライトを当てるような活動に使いたいですね。
●CYCLOPS athlete gaming OSAKA
○【CYCLOPS athlete gaming OSAKA(CAG)】
今シーズンから新たに参入したチーム「CAG」は、2022年に「Good 8 Squad(G8S)」で活躍していたどぐら選手をはじめ、アークシステムワークスの対戦格闘ゲーム『DNF Duel』の世界大会「ARC WORLD TOUR FINALS 2022」で優勝したGO1選手、バンダイナムコエンターテインメントの対戦格闘ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』の世界大会「DRAGON BALL Fighters Z World Tour 2022/2023」で優勝したフェンリっち選手と、さまざまな対戦格闘ゲームで活躍を見せる2人が参戦。さらに、プロゲーミングチーム「BURNING CORE」からレンタル移籍したかずのこ選手を加えた4人で挑みます。
かずのこ選手は、ここ数年ストリーマーとして活動していましたが、複数タイトルを同時にプレイし、そのいずれのタイトルも大会で結果を残す器用さを持ち合わせる選手です。
「ストリートファイター」専業のプレイヤーが少ないものの、新規タイトルである『スト6』においては、さまざまなタイトルをプレイしてきた経験を活かせるでしょう。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
GO1選手(以下、GO1):同い年が3人いて、チームメンバーと仲が良いところですね。「ストリートファイター」シリーズ以外の対戦格闘ゲームで世界的に活躍しているプレイヤーが集まっています。『ストV』は地上戦がメインで『スト6』も基本的にそうなりそうなので、ほかの対戦格闘ゲームとは違う戦略が必要ですが、システムをうまく攻略していくのが得意なので、そこを押し出していきたいですね。
――かずのこ選手が参戦した経緯を教えてください。
GO1:「CAG」のメンバーで最後の1人を選ぶときに全員一致でかずのこ選手の名前が挙がりました。
どぐら選手(以下、どぐら):かずのこ選手に打診したときは難色を示していたんですけど、説得しました。まあ、1年くらいはがんばってくれると思います(笑)。
かずのこ選手(以下、かずのこ):競技シーンから離れていたので、「SFL」に出場している人たちとわたり合える自信がありませんでした。なので、断ろうとしたんですが、説得されました。練習のしすぎで、そのゲームを嫌いになることがあるんですが、「CAG」には気楽に練習できる環境があって、それが決め手の1つになりましたね。
あと、個人的には、子どもが生まれて2年経ち、プロゲーマーの自由奔放な生活から、子ども中心の生活サイクルに慣れたのも大きいですね。家族の理解もあり、参加することを勧めてくれました。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
どぐら:真面目な取り組みよりも、びっくり箱のような相手の虚を突くような攻略が刺さりそう。ドライブシステムでは、インパクトやパリィ、ラッシュに注目が集まっていますが、ドライブリバーサルがかなり強いと思っています。そこをうまく使っていきたいですね。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
どぐら:「ジェイミー」に注目しています。ベータ版では強さがわからないという意見が多かったんですけど、結構、狙い所なのかなと思っています。さっきの話ではないですけど、虚をつけるキャラクターかと。操作システムは基本「クラシック」ですね。「モダン」と相性の良いキャラクターがいれば、そっちも使っていきたいと思います。
かずのこ:スピードの速いキャラクターが好きなので、「キンバリー」と「キャミィ」を狙っています。相手は結構めんどくさくなるんじゃないかな。今は「モダン」中心で練習していて、「モダン」で減った技がどこまで必要なのかを試しています。「クラシック」にはいつでも戻せるので。
フェンリっち選手(以下、フェンリっち):キャラクター選びは見た目から入るのですが、「マリーザ」がかなり好みです。システムではパリィが強いので、そのパリィのカウンターとなる投げ技で大ダメージをとっていきたい。「モダン」は技数が減って使いにくくなるキャラクターがいそうなので、基本的には「クラシック」を使います。もちろん「モダン」も練習します。
GO1:強いキャラクターを選ぶ主義なので、現状だと「ジュリ」ですね。「JP」も気になるところです。発売までに調整される可能性はありますが、このままだと「ジュリ」は相当強そうです。「JP」は遠距離キャラ好きとして抑えたい感じです。操作は「クラシック」のほうが好きですね。ただ、キャラ対策として「モダン」の練習も必要だと思います。普段はアケコンで操作しますが、「モダン」のときはパッドコントローラーを使います。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
どぐら:「魚群」のマゴ選手ですね。最近、人が変わったように『スト6』をやるようになっています。すごくモチベーションが高い。チームとしてもスタートダッシュがうまそうな気がします。
かずのこ:「G8S」の立川選手です。「モダン」が強いと公言しており、「モダン」でやり込んでいます。対戦していても強さを感じるので、「モダン」でどれだけ勝ち上がれるか気になります。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
どぐら:今回のリーグは、かなり多くの人が関心を寄せているのではないでしょうか。その注目度に負けず、おもしろい試合ができればと思います。
かずのこ:ここしばらくは観戦する側だったのですが、観ているだけでもすごく熱を感じていました。新しいタイトルに挑める絶好のチャンスを得ることができたので、チームメイトやファンの期待を裏切らないようにしたいです。
フェンリっち:チーム戦で戦えるのはうれしいです。「ストリートファイター」シリーズをプレイする機会がこれまでなかったので、『スト6』からがんばりたいと思います。
GO1:『ストV』がリリースされた当初はすごくやり込んだけど、大会で優勝することはできませんでした。『スト6』はもっとやり込んで活躍したいですね。「CAG」として「SFL」に参加できるので、楽しんで勝ちきりたいと思います。
●FAV gaming
○【FAV gaming(FAV)】
2022年シーズンは、コアメンバーのりゅうせい選手がドクターストップで参加を見合わせていましたが、2023年シーズンで復活。2021年シーズンの優勝メンバーが再び集結しました。
sako選手、ときど選手、ボンちゃん選手と言わずと知れたベテランメンバーは、数々のナンバリングタイトルの壁を乗り越えてきており、『スト6』でも安定した結果を残すとみられています。
さまざなまキャラクターを使いこなすsako選手に、『ストV』ラストイヤーに『スト6』の主人公ルークをやりこんだ、ときど選手とボンちゃん選手の2人、練習のしすぎで倒れてしまうほど努力家のりゅうせい選手という組み合わせは、今年も盤石と言えるでしょう。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
sako選手(以下、sako):2年前にリーグ優勝したチームの再結成です。どの人がどういう練習をするのかわかっているので安心です。問題は『スト6』というタイトル。チームメンバーは対戦格闘ゲームを長くプレイしてきているので、新タイトルへの切り替えについては、ちゃんと対応できると信じています。勝てるチームです。
ときど選手(以下、ときど):個性が強いチームなので、それは『スト6』でも発揮されると思います。“この選手ならではの動き”が出しやすいのではないでしょうか。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
りゅうせい選手(以下、りゅうせい):私以外のチームメンバーは攻略が早いのですが、自分は遅いと思います。なので、メンバーから情報を共有していただきたいです。オフラインでの練習をメインにしていきたいです。
sako:準備期間が1カ月しかありません。比較的攻略の早い自分でも完全に理解するのは無理でしょうね。オフライン対戦をメインにメンバーで情報共有し、オンラインでの練習でも通話しながらやっていきたいと思います。
ボンちゃん選手(以下、ボンちゃん):ゲームの練度が高かった前シーズンとは状況がまったく違います。情報共有が本当に重要。チームの総合力が選手個々の力の差になっていくでしょう。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
ときど:「ケン」が気になっています。体験版はあまり触れていないので、製品版が発売したときに、「リュウ」よりも使われていない「ケン」を使ったほうがうまくいくのではないかな。(シーズン1で「豪鬼」が追加されることを受け)「豪鬼」を見据えた「ケン」です!
りゅうせい:「マノン」ですね。演劇やミュージカルを観るのが好きなので、「マノン」の設定がツボにはまりました。「クラシック」と「モダン」に関しては、「モダン」の知識が限りなくゼロに近いので、ノーコメントで。
ボンちゃん:「ルーク」です。今の環境(体験版)で十分に練習できるありがたいキャラクターです。『ストV』で登場した時点で『スト6』の主人公と言われていたので、『スト6』でも強さを発揮するだろうと思っています。『ストV』の最後のシーズンはずっと使っていましたし、愛着もあります。操作システムは、サブキャラを使う場合に「モダン」という選択肢を選べるのがいいですね。やり込む時間がない場合には特にいいと思います。
sako:「JP」と「ジェイミー」です。どちらも新キャラクターで、カッコイイ男性キャラクターですよね。『ストV』での私のプレイを観ている人にとって、「sakoは女性キャラしか使わないんじゃないの?」って思われているかもしれませんが、実はおっさんキャラ大好きなんですよ。カッコイイキャラクターがいるのはうれしい。操作に関しては古くからの格ゲーマーなので、コマンドで操作したい気持ちがあります。なので、当分「モダン」は使わないですね。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
全員:満場一致で「CAG」。
ときど:ほかのゲームで強かった人たちに、「ストリートファイター」シリーズで負けてはいけないですよ。
sako:フェンリっち選手ですね。若手で結果も残しています。「SFL」にきてどれだけやれるのか期待感すらあります。対戦してみたい選手の1人です。
りゅうせい:同じく、フェンリっち選手。自分自身が元々、フェンリっち選手が活躍しているゲームをプレイしていて、そのときに何度も対戦していました。最近は主戦場とするタイトルが違っていて戦えなかったんですが、6年ぶりくらいに手合わせできるのが楽しみです。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
りゅうせい:2022年シーズンは参加できなくて、悔しくて、すごい虚無感がありました。2023年シーズンは舞台の上に立つことができたので、自分というプレイヤーを見せつけていきたいです。
sako:このメンバーで『スト6』に挑めるのは楽しみです。不安な部分もないわけではないですが、がんばっていきます。
ボンちゃん:「SFL」自体のルールも新しくなって、よりプレッシャーがかかるようになった感じです。シーズンの最後まで戦えるようにがんばりたい。新作タイトルでチームを組んで参加できるのも楽しみです。
ときど:完全新作で、これだけ早いタイミングでリーグ戦が行われるのは、楽しみです。使える時間にものを言わせて、誰よりもプレイしていきます。
――賞金の使い道は考えていますか。
ボンちゃん:子どもの養育費ですね。
sako:子どものために残しておきます。使うとしても旅行に行く程度ですね。
りゅうせい:乾燥機や冷蔵庫などの家電や家具などを一新してより良い環境にしたいです。
ときど:まだ見ぬ養育費ですかね。それか全額寄付かな。
●Good 8 Squad
○【Good 8 Squad(G8S)】
2022年の優勝チーム「G8S」は、世界大会「CAPCOM CUP IX」の会期中に開催された各国のプロリーグ代表チームが戦う「SFL: ワールドチャンピオンシップ 2022」でも優勝し、世界一の座を手にしています。
2023年シーズンは、ガチくん選手、ぷげら選手、カワノ選手のコアメンバーに加え、プロゲーミングチーム「BURNING CORE」から立川選手がレンタル移籍。立川選手は、2022年シーズン第5の「G8S」メンバーと言えるほど、攻略やスパーリングパートナーとしてチームに貢献していました。
コアメンバーは同じキャラクターをやり込んで強くなるタイプなので、なんでもこなせる器用な立川選手は、新規タイトルのリーグ戦に必要な存在と言えるでしょう。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
ガチくん選手(以下、ガチくん):コアメンバーの3人は2022年シーズンと変わらずで、新たに立川選手が参加しました。2022年シーズンではスパーリングパートナーとしてずっと一緒に練習してきた仲間で、今年は選手として登録しています。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
ぷげら選手(以下、ぷげら):できるだけ多くのプレイヤーと対戦し、いろんなことを学んでいきたいですね。
立川選手(以下、立川):リーグはチーム戦なので、チームが勝てるようにサポートもしていきたい。個人的にはいろんなキャラクターをやっていきたいです。
カワノ選手(以下、カワノ):とりあえず人の真似をして手っ取り早く強くなりたいですね。
ガチくん:人それぞれの練習の仕方があると思います。私は数をこなしていきたいタイプなので、オンラインでもオフラインでも練習を重ねていきます。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
ガチくん:操作は「クラシック」。『スト6』が前に出て、攻めていくゲームなので、攻めっ気のあるキャラクターを使っていきたいと思います。現状だと「ジェイミー」と「ケン」、「ルーク」はやってみておもしろかった。あと、シーズン1の追加キャラクターに「ラシード」がいるので、そちらも視野にいれていきたい。
カワノ:今まで使ってこなかったタイプのキャラクターを試してみたいですね。「ガイル」、「エドモンド本田」、「ザンギエフ」あたりかな。操作は「クラシック」を使います。
立川:「モダン」をめちゃくちゃ触っていますね。キャラクターは「ダルシム」を使おうかと思っています。ただ、「ダルシム」は「クラシック」が強そうなので、その場合は「クラシック」を使うと思います。
ぷげら:「ジュリ」と「DEE JAY」を使うつもりです。実際にプレイしてみて印象が変わるかもしれませんが、今のところ操作システムは「クラシック」ですね。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
ガチくん:「CAG」ですね。今まで「SFL」に参戦していなかったかずのこ選手やフェンリっち選手がどう戦うのか。ゲームがうまい人がそろっているので気になっています。「名古屋OJA」のKEI.B選手もほかのタイトルで活躍しているので気になります。これまでの「SFL」にはいなかったタイプの選手だと思います。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
立川:セカンドステージにも残れたらいいなと思います。できたら優勝したい。
ぷげら:1日でも早く自分らしい試合ができるようになりたい。そうすれば試合にも勝てるようになると思います。
ガチくん:スタートダッシュはどのチームも意識していると思いますので、そこにひっぱられて焦らないように自分のペースでやっていきたいです。
カワノ:個人的には勝率50%は維持したい。試合をしているなか、いろいろな攻略情報が出てくると思いますが、本当に大事な攻略を見つけたいですね。
●DetonatioN FocusMe
○【DetonatioN FocusMe(DFM)】
「DFM」は、コアメンバーの板橋ザンギエフ選手、ナウマン選手、竹内ジョン選手に加え、最強の傭兵であるプロゲーミングチーム「Team Beast」のふ~ど選手がレンタル移籍で加入しています。
板橋ザンギエフ選手とふ~ど選手は元『バーチャファイター』プレイヤーで盟友と言える存在。ほかのタイトルからの移行を経験したベテランは新規タイトルへの移行も問題ないとみられています。若手の爆発力とベテランの安定性が良い融合を見せれば、優勝を狙えるでしょう。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
板橋ザンギエフ選手(以下、板ザン):ふ~ど選手が入ってきて、若手2人、おじ2人とバランスの良いチームです。
――ふ~ど選手がDFMに入った経緯を教えてください。
ふ~ど選手(以下、ふ~ど):飲み会の席で、「DFM」に勝ってほしいって話をしたのがきっかけですね。その流れで「DFM」入りをアピールしていました。
板ザン:そこからチームが動いてくれた感じですね。飲みの場は大事ですね(笑)。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
板ザン:発売前ですが、戦いはすでに始まっていると思います。体験版やベータ版の動画もたくさん出ているので、精査している感じです。
ふ~ど:答えを探す1カ月になりますね。システムが難しいので、逆に人読みを中心に考えていきたいかな。攻略や練習はチーム全員でやっていき、『スト6』の実力を把握していきたいと思います。
竹内ジョン選手(以下、竹内):今回は、新規タイトルなので、練習に関してはチーム内だけでなく、ほかのチームともやろうかと思っています。
ナウマン選手(以下、ナウマン):新規タイトルなので、少ない人数だと調べきれないところがあります。ただ、絶対の自信がある攻略があれば隠してしまうかも。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
竹内:「ジェイミー」と「キンバリー」を使ってみたい。攻めキャラが好みなので、合っていると思います。シーズン1で追加されることが決定している「ラシード」も視野に入れたいですね。体験版で触ってみた感触として、「モダン」が確実に有効なキャラクターはありそうだと思ったので、キャラクターに合わせた使い方をしていきたいです。
ナウマン:「ケン」が気に入っています。『ストV』でも最初に選んだキャラクターは「ケン」だったんですよね。いわゆる道着キャラが好きなんです。「モダン」もやれそうであれば使っていきます。
板ザン:「ザンギエフ」が90%くらい。いろんな話題があるので(笑)。「モダン」操作はワンチャンありって感じです。“ワンボタンスクリュー”は通常時の汎用性低いですけど、“オーバードライブスクリュー”は最大間合いで最大ダメージと、かなり強いですね。
ふ~ど:「ダルシム」と「リリー」。遠距離が強く足が遅いキャラが強くなりそうな気配を感じます。まずは試してみたい。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
板ザン:毎度のことですけど、「SS熊本」は嫌だなぁ(一同爆笑)。
ナウマン:「CAG」ですね。『スト6』で初めて対戦する人もいますので。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
竹内:毎シーズン、きれいに勝って終わったことがないので、個人成績を上げていって、チームに対してきっちり仕事をしたいです。
板ザン:早く自分の「ザンギエフ」にしたい。良いマインドで開幕を迎えられそうです。
ふ~ど:自分がチームに求められることは勝つことだと思っています。期待に応えられるようにがんばります。
ナウマン:プロ選手となって初めてのタイトル替えを経験します。不安もありますが、やれることをやっていきたいです。
●魚群
○【魚群】
「魚群」は、昨年とメンバーがまったく一緒である数少ないチームの1つです。ほかのチームや無所属の選手を追加加入させることなく、「魚群」のみのメンバーで構成されています。
チームリーダーのマゴ選手はさまざまなタイトルをプレイしており、まちゃぼー選手もほかのタイトルから「ストリートファイター」への移行組。新規タイトルでも対応しそうな気配があります。
若手のもけ選手と水派選手もキャラクターを複数使いこなす器用さがあり、新規タイトルでも十分に力を発揮するでしょう。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
マゴ選手(以下、マゴ):もけ選手、まちゃぼー選手はほかのタイトルをたくさんやってきたプレイヤー。新作タイトルにも強いのではないかと思っています。自分としても比較的新しいものに挑戦するのが得意なので、おもしろいものが出せるのではないでしょうか。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
マゴ:とにかくやるしかないですね。慣れるしかない。大会中に選択を悩まないように、やれることをやっておきたい。チームの方向性はメンバー全員で話し合っていきます。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
マゴ:使用キャラクターは、「キャミィ」と「ジュリ」ですね。技が多くてスピーディなキャラクターが好きなので。リリースしてからリーグまで1カ月しかないので、まずは強キャラを選んでいきたい。チーム内としてはキャラクターが被らないように話合っていきます。「モダン」自体はおもしろいし強みもあるけど、自分自身がコマンド操作に慣れているので「クラシック」を使用します。「モダン」は技の制限があるのがひっかかりますが、使っていないキャラで「モダン」と相性のいいキャラがいれば、ワンポイントで使う可能性はあります。
まちゃぼー選手(以下、まちゃぼー):「リュウ」、「ケン」、「ルーク」あたりのスタンダードキャラを使いたいですね。チーム内でキャラ被りがあれば、メンバーの中で比較的器用な自分がキャラクターを変更していきます。操作を楽しみたいので「クラシック」を使います。
もけ:「マノン」、「リリー」、「ブランカ」ですね。体験版でずっとプレイしてきて、「マノン」が強そうな気がしています。特徴的なキャラクターなので、キャラ被りも出ないでしょうし。「マノン」と「モダン」の相性が良ければ使いますが、やはり基本は「クラシック」です。
水派:「JP」はトリッキーで新しい感じがするので、触ってみたいです。操作は、慣れ親しんでいるのと、コマンド操作が楽しいので、「クラシック」を選びたいですね。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
マゴ:ももち選手と藤村選手は新しいゲームの対応力が高い。したがって、リーグでも「忍ism Gaming」が強いんじゃないかな。「G8S」は新作タイトルの対応が苦手かも。
もけ:「CAG」ですね。GO1選手とかずのこ選手の復帰勢は強いと思います。すでに体験版でその片鱗を見せています。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
もけ:『スト6』が発売してすぐにリーグ戦となり、注目度もこれまでで一番高いと思っています。初めてリーグを観る人も多いと思うので、そういう人たちに「魚群」をアピールしていきたい。今年こそは勝ちます。
水派:タイトルが新しくなって初めてのリーグなので、どうなるかわからない部分もありますが、それを加味しても「魚群」は強いチームだと思います。メンバーそれぞれの実力を発揮していきたいです。
マゴ:発売してからリーグまでの準備期間が1カ月しかない中で、我々の実力を示せたらと思います。「魚群」のメンバーは新しいゲームに強いので、優勝の可能性はあると思っています。
まちゃぼー:「魚群」として良い結果を残せていないので、これまで以上に力を入れて取り組みたい。スタートダッシュには強いと思っているので、しっかりやり込めば勝てると思います。
――賞金の使い道は考えていますか。
水派:美味しいものを食べるのが好きなので、食事に使いたいです。
まちゃぼー:予算を考えずに旅行したいですね。まだ、行ったことがない県に行ってみたい。海外は仕事を思い出すので国内が良いです(笑)。
マゴ:物欲はあまりないほうなんですよね。「SFL」でなく「CAPCOM CUP」の1億円がもらえたら、eスポーツカフェを開きたいかな。ゲーセン世代なので、みんなが集まる楽しい場所を作りたい。
●忍ism Gaming
○【忍ism Gaming(忍ism)】
全員が純正メンバーで、昨年と同じロースターとなる「忍ism」。チームのオーナーであり、リーダーでもあるももち選手をはじめ、若手育成と勝負所での切り札としてチームを牽引する藤村選手の2大看板が強力です。攻略の早さもトップクラスで、新規タイトルでの開催は追い風になるでしょう。
若手のヤマグチ選手は昨年の「SFL」で急成長。2023年シーズンの活躍も期待できる存在です。チームのムードメーカーであるジョニィ選手は、王道を貫く3人に対して、豪胆な戦い方をし、チームに良いアクセントを与えています。
――まずは今年のチームの特徴と注目ポイントを教えてください。
ももち選手(以下、ももち):昨年と同じメンバーで参戦します。メンバー全員が「忍ism」所属で、レンタル移籍選手がいないので、どこよりもチームワークは良いですね。大会以外でもいろいろなイベントを一緒にこなしていますので。あと、メンバーが代わらないのは、応援もしやすいと思います。配信やイベントとは違う、大会ならではの真剣な表情を見てください。
――タイトルリリースから1カ月程度でリーグ本番を迎えますが、どのような取り組みをしていきますか。
藤村選手(以下、藤村):もともと、ももち選手と私は新しいゲームの攻略が得意なんです。若手にも情報を伝え、フォローしていきたいですね。結果、チームの総合力が高まれば良いと思います。あとはキャラクター選びも考えていきたい。
ジョニィ選手(以下、ジョニィ):知識の共有ですね。まあ、こちらから情報を出すことは稀でしょうが、いろいろと教えていただきたいです。そこで差が出ると思いますので。
――『スト6』のやり込みの鍵となるのはどこでしょうか。
ももち:ドライブシステムは画期的ですね。最初はインパクトのゲームかと思ったら、翌日にはパリィのゲームになっていて、さらに次の日にはラッシュのゲームになっています。日が変わるごとに強いと思うシステムが入れ替わり、ぐるぐるしています。なので、型にはまった攻略にはならなさそうです。「忍ism」らしい使い方を見いだしたいですね。現時点ではパリィ寄りです。
ジョニィ:藤村選手はパリィの匠ですね。ジャストパリィをするとキャラクターが青く光るんですけど、もはや青い光しか見えないレベルです。
――現時点で使用する予定のキャラクターと操作システムは決まっていますか?
ももち:魂のキャラクター「ケン」を使いたいと思っています。ほかにも気になる新キャラクターはいて、「ジェイミー」と「マリーザ」はどんな性能なのか試してみたいです。操作システムについては、「モダン」の強みは絶対にあると思っていますが、「クラシック」の練度の高さがあるとも思っています。キャラクターによって操作の向き不向きは出てくるので、キャラにあった操作を選びたいですね。
ジョニィ:『ストV』での「かりん」や「G」に当たるキャラクターがいいと思っています。「キャミィ」、「マノン」が自分に向いているのかな。「ザンギエフ」も考えていますが、使うとなるとチームメンバーを説得する必要があるので考え中です(笑)。操作は「モダン」向きのキャラクターはいると思っていますが、普段と勝手が違い、かえって使いにくくなるかもしれません。
藤村:スピードを重視するキャラクターから選びたいと思っています。「キャミィ」とか「キンバリー」とかですね。あとは弾キャラ(飛び道具技を持つキャラクター)がドライブシステムの関係から優位性があると思っています。弾キャラを選ぶのであれば、「ガイル」ですね。『ストV』で弾が速かったルークよりも『スト6』ではガイルのほうが弾に特化している印象です。また、「モダン」はメリットとデメリットが大きく分かれるシステムだと思います。メリットが大きいキャラクターを使うことになるのであれば、「モダン」を選択します。
ヤマグチ選手(以下、ヤマグチ):『ストV』からスタンダード系のキャラクターを使っていたので、『スト6』でも同じようなキャラクターを使っていきたい。見た目だけなら、「ジェイミー」が気になります。現時点では「クラシック」が合っていると思いますが、「モダン」の知識も入れていないと(「モダン」を使う人に)負けてしまうかもしれません。
――先日、ロースター発表がありましたが、気になるチームや選手はいますか?
ももち:「CAG」は最注目ですね。どぐら選手は2023年シーズンも結果を残していますし、新規参戦の3人も間違いなく強豪プレイヤーです。しかも、新規タイトルで実力を発揮する選手なので気になるところです。
ジョニィ:竹内ジョン選手と立川選手です。2人とも「モダン」を使いこなしています。対戦するのであれば、それ相応の対策が必要になってくるかと。
――リーグに向けての意気込みをお願いします。
ももち:昨年、悔しい思いをしたので、今年は優勝したい。心機一転がんばりたいです。
藤村:スタートからがんばろうと思ったのは『スト6』が初めて。「忍ism」はまとまっていて、自分の見立てでは十分、優勝が狙えるチームですね。
ヤマグチ:『ストV』ではそれなりに活躍することができましたが、『スト6』でも活躍できるかはわからないので不安はあります。でも『ストV』で培ってきたことを活かして、がんばります。
ジョニィ:新規タイトルを最初からやり込んだのは『ストV』だけだったので、『スト6』でどれだけ強くなれるかわかりませんが、ふるい落とされないようにがんばります。
――賞金の使い道は考えていますか。
ももち:2014年の「CAPCOM CUP」優勝時にいただいた賞金、たしか400~500万くらいを元手に「忍ism」を立ち上げたんです。今回も業界に還元できるようなことができればと思います。
(写真:志田彩香)
著者 : 岡安学 おかやすまなぶ eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas この著者の記事一覧はこちら