2023年04月12日08時15分 / 提供:マイナビニュース
●佑一郎との共通点「家族思いで正義感が強いところは似ている」
4月3日から放送がスタートした連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~※土曜は1週間の振り返りほか)。高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルとしたオリジナルストーリーで、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)が少年期に通う学問所・名教館で出会う文武両道の少年・広瀬佑一郎を子役の岩田琉生が演じている。4月から中学1年生になった岩田が、朝ドラの現場で感じたこと、俳優としての夢、さらには目標とする人物などを語った。
2015年に「ベストキッズオーディション」でグランプリを獲得したことがきっかけで芸能界デビューした岩田。その後子役として、TBSドラマ『ユニコーンに乗って』や『村井の恋』、映画『AWAKE』などの出演を重ね、このたび連続テレビ小説『らんまん』で、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎が少年期に出会う少年・広瀬佑一郎役をオーディションでつかんだ。
「お母さんがNHKの大河ドラマや朝ドラが好きで『オーディションを受けてみたら?』と勧めてくれたんです」ときっかけを語ると「合格の結果を聞いたのは、いつものように学校から帰ってきたら、お母さんが『受かったよ』って教えてくれました。そのときはすごくうれしかったのですが、同時に全国に流れるということにプレッシャーも感じてしまいました」とはにかみながら語る。
連続テレビ小説自体は「学校に行く時間なので、あまりなじみがなかった」という岩田だが、多くの人が注目している作品だということは理解していたという。だからこそ、うれしい反面、不安もあった。
しかし実際現場に行くと、作品に携わる人の熱量にワクワクしたという。「多くの人が総出で一つのものを作ろうと一生懸命にやっている姿を見て、僕も『頑張らなきゃ』と自然に思えました。作品はみんなで作るんだと分かったら、少し不安が消えました」
これまでもドラマや映画の現場に参加したことはあったが、連続テレビ小説のスピード感や熱気に圧倒されたという岩田。それでも「会った人にはしっかりと『よろしくお願いします』と挨拶することは心掛けました」と語ると、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子からは「演技が上手でイケメンね」と優しく声を掛けてもらい、緊張がほぐれたという。
また高知ロケで主演の神木に挨拶する機会もあった。明るく話しかけてもらったそうで、「スタッフさんなどとも、とても明るく会話をされていて、皆さんから好かれている方なんだなと思いました。子役から長くお仕事を続けていくには、笑顔や挨拶などしっかりすることも大切なんだなと思いました」と短い時間ながらも学ぶことが多かったようだ。
自身が演じた佑一郎は、文武両道の心優しい少年で万太郎と心を通わせていく。岩田は「佑一郎はとても勉強ができて運動もできる子。責任感が強く家族思い」と特徴を挙げると「家族思いで正義感が強いところは自分と似ていると思います」と共通点を述べる。
●北村匠海と菅田将暉に憧れ「俳優も歌もなんでもできる方」
芸能界に入るきっかけとなったのが、ベストキッズオーディション。「お姉ちゃんとオーディションを受け、そこでグランプリをいただいて、スターダストプロモーションさんに所属することになりました」。幼少期は身体を動かすことが大好きで、あまり映画やドラマなどを観る少年ではなかったというが、母親から「やってみない?」と提案され、チャレンジした。すると「いつもと違う自分になれることが楽しいなと思いました」と演じることの魅力を感じることができたという。
まだまだ勉強することばかりだと言うが、いまは「楽しさ7割、大変さ3割」という心持ちだという。『らんまん』の撮影では、最初、佑一郎は、万太郎をやっつけてしまうシーンがあり、普段人のことを叩いたことがないという岩田は「どうやったらいいのか分からなくて、想像したり、お母さんと相談しながら乗り超えました」と難しかったシーンを挙げる。
「今後もずっと続けていければ」と俳優業に意欲を燃やす岩田。憧れの俳優は、北村匠海と菅田将暉だという。「お二人とも俳優も歌も、なんでもできる印象がある方。僕もお二人みたいになれたらいいなと思っていて、頑張ります」と目を輝かせる。
4月から中学生になるが「諦めたらそこで試合終了」という言葉を胸に、難しいことでも積極的に挑戦していきたいと抱負を語る。部活はバスケ部に入る予定。「お父さんの影響で4年生のときに始めました。バスケは大好きで『THE FIRST SLAM DUNK』も映画館で観ました。めっちゃ面白かったです。身長もあと20センチは伸ばしたいです」
「真面目で一生懸命」が自身のPRポイントだと語った岩田。ベストキッズオーディションでグランプリを獲得した際「大スターになる」とスピーチしていたというが、本人は「まったく覚えていないんです」と苦笑い。それでもスターに「なれれば」と控え目に語ると、“スター”の定義について「日本中誰にでも知られている人」と語る。
特技はお風呂掃除。「バスタブの手すりの上の方から下にかけて洗っていくのがコツです。腰をしっかり入れて、スポンジを回しながら洗うと汚れが落ちます」とレクチャー。姉、弟が2人という4人姉弟。家事もしっかり、学校生活もしっかり、そして俳優業も「しっかり取り組みたい」と抱負を述べてくれた。
■岩田琉生(いわた・りゅう)
2010年5月2日生まれ、東京都出身。2015年に「ベストキッズオーディション」でグランプリを獲得したことがきっかけで芸能界デビュー。映画『AWAKE』(2020)、ドラマ『村井の恋』(TBS/2022)、『ユニコーンに乗って』(TBS/2022)などに出演。2023年度前期連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)広瀬佑一郎(少年期)役で朝ドラ初出演。