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ダウ90000最年少・吉原怜那、連続ドラマ初経験で学びの連続「これが“画になる”ってことなんだ」

2022年10月08日06時00分 / 提供:マイナビニュース

●『今日、ドイツ村は光らない』主演・小関裕太から刺激
業界で今最も注目を集める8人組・ダウ90000にとって初の連続ドラマ『今日、ドイツ村は光らない』(日本テレビ4話=10月8日13:50頃、15日14:50頃、22日14:50頃、11月5日14:50頃/Hulu11話=毎週水曜0:00最新話配信)。千葉県にあるテーマパーク「東京ドイツ村」の最大の目玉であるイルミネーションが始まる前日、いわば“1年で最も暇な1日”での男女9人の悲喜こもごもを描くショートドラマだ。

ダウ90000最年少で現役の大学生である吉原怜那は、今作の総合演出を務める日テレの橋本和明氏と縁があり、一緒に仕事ができることに感激の様子。主戦場ではないテレビドラマで学んだこと、今年に入ってテレビ出演が急増する中での環境変化なども語ってくれた――。

○■総合演出は東大落研の先輩

ダウ90000のメンバーの中で唯一、日本大学芸術学部出身ではない吉原は、東京女子大に通いながらインカレサークルの東京大学落語研究会に所属。実は、今回の総合演出を務める橋本和明氏は東大落研の先輩で、その有志による「コント集団ナナペーハー」の座長経験者(橋本氏=初代、吉原=第43代)という共通点があった。

東大落研に入って、『有吉の壁』の総合演出などを担当する橋本氏がOBにいることを知り、その後、ダウ90000の公演を見た橋本氏から「いつか一緒にお仕事しましょう」と声をかけられ、『今日、ドイツ村は光らない』で、それが実現した。

一緒に仕事をしてみての橋本氏の印象を聞くと、「メンバー1人1人を本当によく見て、好きでいてくださって、ちょっとした会話から、このメンバーがどういう子かを瞬時に汲み取って、イジりしろがある子をイジったりしてくれて、すごくフランクに接してくださるんです。有名な番組のプロデューサーさんとか演出家さんって、すごく偉くて大御所の方っていうイメージがあったんですけど、完全にそれが取っ払われました」とのこと。

さらに、「台本の読み合わせのときに、『役をつかむにあたって、この役はこういうことがあるからこう出たいよね』とか、『このセリフにはこう返したいよね』と的確におっしゃってくれるんですけど、それがすごくお笑い寄りの演出だと思ったんです。見て笑えるものを作るということを軸に置いてらっしゃることがすごく伝わってきて、それがやりやすくて。やっぱり落研の頃からお笑いをやって、今はプロとしてテレビの世界でも面白いものを作るということをずっとされている方なんだなと、改めて感じました」と、同じサークルで育ったからこその共感があったようだ。

○■ダウ90000の良さが出せる環境を作ってくれた

これまで舞台を主戦場としてきたダウ90000。初めての連続ドラマとなった映像作品に挑んでみると、その違いがとても新鮮だったという。

「舞台もまだそんなに経験があるわけじゃないんですけど、映像の世界はすっごい新鮮でした。本当に素人みたいなこと言っちゃうんですけど、こっちから撮ったら次はこっちから撮るんだ、みたいな(笑)。『もう1回ここからください』とか言われて、なるほどそうやってカット割りしてるんだと思ったり、『ここはぶつかちゃうんで、もう少し右回りで走ってください』と言われてカメラに向けての動線があるんだと思ったり。あと、舞台だったらそのまま時系列に進むけど、映像だったらさっきは腕をまくってたのに、次の撮影でそのままだったらつながらなくなっちゃうとか、演技と同時進行でやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが多くて、『映像の役者さんって、こういうことをしながら演じてるんだ』と思って、全然違いましたね」

そんな中でも、いつものように舞台でコントを披露しているダウ90000の良さがそのまま出せるような環境をスタッフが作ってくれたそうで、「本当にありがたいなと思います」と感謝した。
○■舞台に持ち帰ったら、もっと厚みが出る

映像作品を経験したことで、舞台に持ち帰れる発見もあった。

「映像だと、1話から順々に撮っていくわけじゃなくて、なんなら初日にラストシーンを撮って、2日目に1話・2話を撮るなんてこともあるじゃないですか。そうなると、自分の中で一本強い役の芯が通ってないと、ブレちゃうんですよね。バラバラに撮って、それぞれが違う人にならないようにするので、舞台のとき以上に役の芯をしっかり作るということをしたんです。だから、これを舞台に持ち帰ったら、もっと厚みが出るんじゃないかと思って。今までの舞台でも一生懸命やってきたつもりだったんですけど、まだまだ未熟だったこともあって、“役作り”というのを改めて学ばせていただきました」

普段はメンバー8人で芝居するのに対し、今回は小関裕太を主演に迎えたが、「すっごい優しくて、いつでも爽やかで、ダウにはこんな人いないです(笑)」と印象を明かした上で、「読み合わせのときに『僕はこういうふうに思ったから、最初はこんな感じで、だんだんこうなっていくのがいいと思うんですけど』という感じで、ご自身の中の演技プランをしっかり提案されていていたんです。台本を面だけで捉えるのではなくて、奥行きから捉えていくという作業を、自分たちも改めてしなきゃいけないなと思いました」と、刺激を受けた様子。

また、「小関さんは表情に隙間がない感じがしました。私たちはコントになると、一番面白いテンポで、一番面白い音程で言わなきゃいけないということに結構気を取られて、顔を作りすぎていると狙いに行ってる感じもするから、表情に気をつかう余裕がないんです。でも、映像になるとアップもあるから、そういうときに小関さんがすごく凛とした表情で止まっているのを見ると、これが“画になる”っていうことなんだろうなと思ったんです」と感銘を受け、改めて「本当に学ぶことばかりの現場でした」と大きな糧になった。

●映像作品でしかできないシチュエーション

今回の脚本は、ダウ90000主宰の蓮見翔が担当。「いつも舞台ではワンシチュエーションで書かれているんですが、今回もドイツ村っていうすっごく大きなワンシチュエーションですよね。いつも通りの面白さに、ここまでいろんな場所で、自然の豊かなロケーションという映像作品でしかできないシチュエーションで書いてるなと思いました」と、メンバーの視点で印象を語る。

その上で、「蓮見さんは他のメンバーより脚本提供をしていたり、いろんな現場に行ったりしてるから、そこまで初めてだらけの経験ではないのかもしれないですけど、あんまり戸惑っている姿を見ないんです。戸惑っていてもそう見せないようにしているのかもしれないですけど、だからこそ橋本さんと一緒にクリエイティブなものを作れるんだろうなと思いますし、スタッフの皆さんの信頼が厚いんだろうなと思います」と分析した。

○■学業との両立に苦心「留年しちゃったんです(笑)」

佐久間宣行、東京03・飯塚悟志、いとうせいこう、爆笑問題・太田光など、著名人からその実力を評価する声が次々にあがり、注目を集めるダウ90000。今年に入りテレビ出演も相次いでおり、環境は大きく変わっているというが、学業との両立に苦心しているそうだ。

「今年に入って留年しちゃったんです(笑)。だから、履修を組む上で夜にお笑いライブとかが入ることが多いので、1限と2限を埋めたんですけど、コロナ禍でオンライン授業だから大丈夫だと思ったら、5月くらいに『全面対面授業になります』って言われて、結構絶望しちゃって(笑)。6月末に『ABCお笑いグランプリ』の最終予選が大阪であって、授業の途中で抜けなきゃいけないことがあったり、次の日もスケジュールを空けなきゃいけなかったり。日芸と違って東女はこういう活動を歓迎しているわけではないし、誰も助けてくれないので(笑)、なかなか両立が難しいですね。世の中にはもっと忙しい人もいるので、こんなこと言ってる場合じゃないと思いますし、仕事があってこういう状況になってるというのは、うれしいことではあるんですけど…」
○■好きだった演劇とお笑いが両方できる場がダウだった

日芸の外から唯一、ダウ90000に入ったのは、東大落研として出場した大学お笑いサークルの大会で、ダウ90000の前身・はりねずみのパジャマを見て面白いと感じ、東大落研の先輩とYouTubeのコント撮影に参加したのがきっかけ。そこから出入りするようになり、ダウ90000が結成されるときに、自然と入る流れになったそうだ。

元々子役をやっていた経験もあり、「好きだった演劇とお笑いが両方できる場があるといいなと思っていた矢先に、蓮見さんに声をかけてもらったので、『自分のやりたいことができるから、これはいいや!』と思って」と参加。当初はゲスト感覚で、一番年下なのもあって他のメンバーには敬語だったそうだが、次第に打ち解けていった。

東大の落研や日芸のダウ90000と、お笑い活動のために外へどんどん踏み出す行動力を見せる吉原。学業との両立に苦戦しているが、きちんと卒業した上で、「ダウ90000一本で活動していきたいです」と先を見据えている。

●ダウ90000蓮見翔、園田祥太、飯原僚也、道上珠妃、上原佑太、忽那文香、中島百依子、吉原怜那による8人組。「はりねずみのパジャマ」を前身とし、主宰の蓮見と日本大学芸術学部出身のメンバーを中心に、2020年9月に旗揚げ。第2回本公演『旅館じゃないんだからさ』で、脚本の蓮見が「岸田國士戯曲賞」の最終ノミネートに残り、ダウ90000としては今年7月に行われた「第43回ABCお笑いグランプリ」で決勝進出を果たすなど、演劇界、コント界で注目を集める。

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