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新スマート照明「WiZ」を体験! Wi-Fiセンシングで点灯/消灯、人感センサーと比べメリットも

2022年09月22日16時12分 / 提供:マイナビニュース

スマート照明のパイオニア「Philips Hue」を展開するシグニファイが、新しいスマート照明ブランド「WiZ(ウィズ)」の日本展開を発表しました。

すでに世界60カ国以上で発売されているWiZシリーズの照明器具は、標準搭載が世界初だというWi-Fiセンシング機能「SpaceSense」を搭載しているのが大きな特徴。Wi-Fiセンシングとはその名の通り、Wi-Fiの電波を動きを検知するセンサーとして使う技術です。

○商用の照明では世界初のWi-Fiセンシング

具体的には、設置した2つの照明器具の片方を発信側、片方を受信側に設定。2つの間に電波を飛ばすと、Wi-Fiの電波が壁などに反射し、空間を覆います。その空間内で人が動くと電波に揺らぎが生じ、その揺らぎをセンサーとして検知するしくみです。

たとえば人が部屋に入ってきたら、その動きを感知して照明を点ける。あるいは寝静まって動きがなくなったら、一定時間後に照明をオフにするといった使い方が可能。

人の動きを検知して照明をオンオフする――というと、人感センサー搭載の照明をよく見かけます。しかし、WiZではあえて人感センサーを使わないようにしているといいます。

赤外線を利用した人感センサーは、センサーを向けた一定の方向、一定距離しかカバーできませんが、Wi-Fiの電波は壁に反射するため、受信側、発信側の照明器具の距離を1~6メートルの範囲で配置すれば、空間全体をカバーできるとのこと。このため、対象空間のどこにいても、(検知しやすい/しにくい場所はあるものの)基本的には自動で照明をオンオフさせることが可能になります。

シグニファイジャパン WiZ事業開発マネージャーの岩下 僚さんによれば、センサーは照明内に組み込まれているため、汎用的な人感センサーのように別にセンサーを購入したり、そのための電源を確保する手間がありません。

Wi-Fiセンシング技術を利用するには、前述のように発信側、受信側を2つセットで使うのが基本ですが、1つだけでももちろん、スマートフォンの専用アプリから遠隔操作したり、スマートスピーカーと接続して音声操作ができるスマート照明として使うことができます。

また受信側の照明器具が複数になれば、その設置場所の数だけ電波が広がるため、センサーのカバレッジや精度が高まるとのこと。
○専用アプリは使いやすさに定評、9月下旬にアップデート

「SpaceSense」対応のスマートフォンの専用アプリでは、センサーの感度を1~9段階に調整することもできます。感度を調整することでたとえば、ペットの動きには反応しないようにするといったことも可能。また寝返りで照明が付くことがないように、就寝中はタイマーでセンサーをオフにすることもできます。

スマート照明ではスマートフォンを使ってオン、オフや調光を遠隔から操作したり、スマートスピーカーを通じて音声でコントロールすることができますが、WiZシリーズではさらに人の動きにあわせて照明のオン、オフをオートメーション化できるのがユニークな点。声で操作するのさえも億劫な筆者のような面倒くさがり屋には、まさにうってつけの製品といえそうです。

WiZシリーズの専用アプリには、手順に従って操作するだけで簡単に設定ができる工夫もされていて、シグニファイの調査では、初めてスマート照明を使う人でも95%の人が、Wi-Fi接続後30秒以内に設定を終えられるとのこと。筆者も実際にアプリに触れてみましたが、シンプルでわかりやすいと感じました。

スマートスピーカーなどと接続する場合は、AmazonやGoogleのアカウントが必要になるものの、アプリを使用するのにメールアドレスや電話番号といった個人情報の登録がいらない点も好印象。なお、現在公開中のアプリはWi-Fiセンシング機能には未対応で、「SpaceSense」対応の最新のアプリは9月下旬にリリース予定とのことです。

なお、当初日本に展開される照明器具およびアクセサリーのラインナップと価格は次の通り。2つで10%オフのおトクなセット販売もあります。

WiZ マルチカラー E26 電球 100W相当(3,980円)/60W相当(2,980円)
WiZ 昼光色・電球色 E26 電球 100W相当(2,980円)/60W相当(2,480円)
WiZ 電球色 E26 電球 60W相当(1,980円)
WiZ ポータブルライト Hero(5,980円)
WiZ LEDテープライト 2M スターターキット(7,980円)
WiZ LEDテープライト 1M 延長用(1,980円)
WiZ リモコン(1,980円)

シグニファイでは、これらの製品に使用されているハードウェアやセンシング技術、アプリケーション、さらには管理ダッシュボードなどを照明器具メーカーなどにOEM提供していて、日本でも「WiZ Pro」としてパートナー企業を募り、店舗など法人向けに展開していきたい考え。海外ではすでに業務用照明に採用されているケースもあるそうです。

さらに将来はWi-Fiセンシング機能を応用して、たとえば離れて暮らす家族の見守りに活用したり、寝返りの回数をカウントして睡眠をモニタリングするなど、いろいろな可能性も見込んでいます。

シグニファイによれば、スマート照明の市場は大きく伸びているものの、世帯浸透率はグローバルで5%程度。日本はさらに低く2~3%程度だといいます。WiZシリーズはスマート照明の入門機として手に取りやすい、手頃な価格が魅力であると同時に、Wi-Fiセンシング機能の拡張によって、将来の家のスマート化も楽しみになる。そんな製品といえそうです。

著者 : 太田百合子 おおたゆりこ テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。 この著者の記事一覧はこちら

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