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とろサーモン村田、詐欺に遭った過去が活きたディズニー声優挑戦「ありがとうって言いたい」

2022年09月17日12時00分 / 提供:マイナビニュース

●正直ジョン役は村田をだました詐欺師をイメージ
現在Disney+(ディズニープラス)で配信中の実写版『ピノキオ』。本作でピノキオを巧みな言葉で騙して人形ショーに売りつけようとするキツネの詐欺師・正直ジョンを演じているのがお笑いコンビ・とろサーモンの村田秀亮だ。初の声優がディズニー作品という大役となったが、過去に詐欺に遭った経験が役作りに大きく関わっているというエピソードを明かしてくれた。

村田についてディズニーは「ドラマや映画で見せる高い演技力」と「数々の番組でナレーターとして活躍してきた渋く響く美声」を起用理由として明かしていたが「ナレーションはよくやらせてもらっていましたが、声優の仕事を一度もしたことがない中、まさかのディズニーの名作『ピノキオ』ですからね、自分に来るわけないと思って『嘘つけ』って言っちゃいました」とにわかに信じられなかったという。

村田が演じたのは、命を吹き込まれたピノキオを人形ショーの興行師ストロンボリに売りつけようと、言葉巧みにだますキツネの詐欺師・正直ジョン。村田は「お金欲しさで口車に乗せてそそのかす……ってまあ典型的な詐欺師ですよね。実は僕、昔詐欺に引っかかって現金98万円だまし取られたことがあったんです」と衝撃事実を明かす。

続けて村田は「大阪に出てきてすぐで、まだ右も左もわからないとき、僕が住んでいたマンションのポストのところに目が細くてキツネみたいなおじさんがいたんです。その人が『兄ちゃん格好ええな、俳優さんみたいやな』って調子よく声を掛けてきて、そのまま串カツ屋に連れていかれて、一緒に飲んだんです」と当時を振り返り、その後何度もご飯やお酒を一緒に行く仲になったという。

ある日そのおじさんに「うまい儲け話があるんだよ」と言葉巧みに誘惑された村田は、消費者金融からお金を借りて、その投資話に乗ってしまい、現金98万円を騙し取られたという。当時村田は「めちゃくちゃ恨みを持っていた」というが、台本を読んだ際に、「あの時のおじさんみたいだな」と感じ、しゃべり方など正直ジョンの役作りに活かしたという。意外なところでつながった詐欺師のおじさんに「今はちょっとありがとうって言いたいですね」と笑っていた。

「信じられなかった」というディズニーからのオファーだったが、小さい頃、母親からは「きれいな声だから歌手になりなさい」とずっと言われていたという村田。声の仕事に就くきっかけは、お笑いコンビ・バッファロー吾郎が主催していた大喜利ライブ「ダイナマイト関西」で、呼び込みのナレーションをしたこと。

「大喜利対決でやってきた人たちを、K-1の呼び込みみたいな形でナレーションする仕事をやらせてもらったんです。そこからCMのナレーションやライブのナレーションなどいろいろな番組に呼んでいただくようになりました。『あらびき団』のナレーションもその流れです。その意味でバッファロー吾郎さんには感謝しかないです」

しかし、ナレーションの仕事は増えるものの、声優の仕事にはたどり着かなかった。「本当に声優の仕事をしたかったので、知り合いのアニメーションを作っている人とかに『僕声優やりたいんです』って結構懇願したのですが、全然縁がなかったんです」と語ると「なんでもいいからやりたいと思っていたら、まさかのディズニーで。シンデレラストーリーすぎてちょっと感動しました」と本当にうれしい話だったことを強調する。

●芸人世界のジンクス当たった!?「結婚して大きな仕事が」

実際に日本語吹き替え声優業に挑戦して「英語を日本語にしてリップを合わせていく作業が、めちゃくちゃ難しかったです」と感想を述べた村田。ディズニー作品ならではの明るいテンションにも苦戦したようで、「作品全体がすごくハッピー。僕が演じた正直ジョンは悪い役なのですが、それでも明るい雰囲気なので、そこに気持ちを持っていくのは苦戦しました」と収録を振り返っていた。

それでも「いままでどちらかというと僕はお芝居などでも、犯罪者とか女の人に暴力をふるうような悪い奴を演じることが多かったのですが、詐欺師ではありますが、夢を与える作品という意味ではこれまでとは真逆なので、すごくうれしかった」と満面の笑みを浮かべる。

村田は今年1月に一般女性と結婚したことを発表したが「妻もすごく喜んでくれて『嘘やろ、大きい仕事が来たね』って言ってくれました」と家族も喜んでくれていることを明かすと、作品がずっと残っていくことにも「もし子供に恵まれたとき、誇れますよね」とうれしそうだった。

また、「なんか芸人の世界って、結婚したり子供が生まれたりすると、レギュラーが増えたり大きな仕事が舞い込んできたりするってよく聞いていたんです」とジンクスについて触れると「わかりやすく来ましたね。結婚でこれだけすごいことが巡ってきたなら、もし子供ができたときは(主演を務める)トム・ハンクスぐらいの役どころが来るかも」と夢のある話をしていた。

完成した作品を観た村田は「世の中には悪い人もいるし、何かを叶えるためにはいろいろな試練もある。決して甘いことばかりではないけれど、そんな障害も人が成長していく上では必要なことだと思うんです」と語ると「この作品の正直ジョンは、そんな障害物のような存在。でもピノキオにとっては大きく成長していくためには必要な存在だったと思います」と自身の役柄をアピールする。

順風満帆にいかないのが人生。しかし逆に言えば決して悪いことばかりは続かないものということを教えてくれたという本作。村田も「騙されたお金は結局取り返すことができたんです」と語っていた。

■村田秀亮
1979年12月3日生まれ、宮崎県出身。高校時代の同級生・久保田かずのぶと2002年にお笑いコンビ・とろサーモンを結成。2006年『ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞、2008年『NHK上方漫才コンテスト』最優秀賞など数々の賞を受賞し、2017年に『M-1グランプリ』優勝。Netflix『火花』での演技が評価され、俳優としてドラマや映画などにも出演し、数々の番組でナレーションも務めている。

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